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中村憲剛に見た、川崎Fの象徴としての姿。スタジアムの空気変えられるバンディエラ【カメラマンの視点】

7/7(金) 15:14配信

フットボールチャンネル

 5日、ACLの影響で未消化となっていた明治安田生命J1リーグ第13節、川崎フロンターレ-浦和レッズの一戦が開催され、ホームの川崎が4-1で勝利した。この快勝劇のなかで、際立つ存在感を見せていたのが中村憲剛。レンズ越しに見ても、バンディエラの存在感は圧倒的なものがあった。(写真・文:松岡健三郎)

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好調の川崎、戻ってきた「良い距離感」

 AFCチャンピオンズリーグ(ACL)の影響で延期されていた第13節の川崎と浦和の一戦。水曜日の平日開催だったが、浦和戦ということもあり、等々力陸上競技場には22,561人の観客が集まった。試合前に降った雨の影響で気温は27.6℃、湿度80%と、ピッチ上はかなりムシムシしていた。連戦が続く中、見た目以上に過酷な環境となった。

 なかなか調子の上がらない浦和。前節広島には打ち合いを制したものの、苦しい試合内容が続いており、川崎対策として3バックから4バックに変更して挑んだ。しかし、逆にプレーエリアが曖昧になってしまい、いいように川崎に主導権を握られてしまった。

 川崎は連勝こそ少ないが、ACLを勝ち上がるごとに調子を上げてきて、ようやく昨年までのパスサッカー、選手の距離感が戻ってきた。特に今季加入した阿部浩之がフィットしてきたことが大きい。

 G大阪のプレーエリアとは異なり、サイドのスタートポジションから、前線を自由に動き回り、それにクロスするようにして、小林悠とのコンビネーションも出来上がっている。この日の先制点も二人のコンビネーションから生まれた。

 浦和がボールを持ったときは、中村憲剛と阿部の2トップとなり、パスコースを限定する。追うのではなく、コースを切る。これが絶妙なポジショニングだ。これにより出たパスに対して、後ろが連動してボールを奪う。攻撃になると憲剛、阿部、小林がシンプルに攻め込む。

 1点目もその形から。センターバックの曖昧なプレーエリア(遠藤航と槙野智章の真ん中)に小林が侵入して、阿部からの絶妙なタイミングのパスにワンタッチで抜け出し、ゴール。
 
 2点目も大島僚太からパスを受けた憲剛が、右の小林に体を向けながら、中央へ走り込んだ阿部にスルーパス。浦和守備陣の準備が整う前に憲剛が体をひねり、DFを翻ろうした。

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