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親をがんで失った少女の告白「なんで私のパパが死ななければいけないの?」

7/7(金) 22:00配信

週刊女性PRIME

 6月22日、フリーアナウンサーの小林麻央さんが幼い2人の子どもを残して他界した。同じように小さいころに親を亡くし深い悲しみに暮れる子どもは少なくない──。

 今年4月、都内の歯科衛生士専門学校に入学した加藤恵子さん(仮名、18)は、小学校3年生のときに父親を肺がんで亡くした。

 9歳の子どもは、父の死を受け入れることができなかった。周りの大人の説明ものみ込めず、納得できない気持ちを抱えたまま、父のいない日々を送ったという。

「死んでしまったということはわかっていましたけど、なんで死んじゃったの? なんで? という気持ちばかりでした。お父さんが本当に死んじゃった事実を、ずっと現実として受け止められていなかったのだと思います」

 と恵子さんは振り返る。

がん発覚、そして余命数か月

 父の記憶は鮮明で、母親の綾子さん(仮名、41)と一緒に病院に見舞いに行っていたこともよく覚えているという。

 若い父だった。享年30。

 知り合いに紹介された同い年の母親に、猛烈にアタック。まだ早すぎると二の足を踏んでいた母親を押し切り、20歳で結婚。その翌年には、恵子さんが誕生した。

 仕事から帰って来ると、恵子さんが1日何をしたのか、新しくどんなことを覚えたのか、矢継ぎ早に母に質問していたと聞かされた。

「背が高くて、がっしりしていて強面(こわもて)なんだけど、包容力があって、お母さんのことが大好きって、いつも言っていました」

 と恵子さんは父との会話を思い出す。仲睦まじい2人の姿も脳裏に刻まれている。

「私の前でケンカをしたことは一切なかったです。お母さんが“ご飯作るのが面倒くさいから”と言っても、お父さんは“お母さんが作ったご飯が食べたいよ、何か作って”ってお願いするんです」

 肺がんが発覚したのは2006年。副腎にも転移が見られ、余命数か月。すぐ入院し抗がん剤治療を開始したが、みるみるやせ細ったという。

 薬の副作用でまともに立つこともできず1日中、吐き気と闘うなど、体調は悪化をたどったが、恵子さんが見舞うと、“恵子”と叫びながら立ち上がり抱っこをしたという。

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最終更新:7/7(金) 22:00
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