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個人投資家バフェット太郎の「PERのとらえ方」

7/7(金) 12:56配信

会社四季報オンライン

 多くの識者が「米国株は割高であり、避けるべきだ」と主張しています。たしかに、S&P500指数のバリュエーションを示すPER(株価収益率)は25.7倍と過去平均の15倍を大きく上回っていますし、この指摘は正しいように思えます。

 しかし、この主張はPERが20倍を上回った2015年1月から、ずっと言われ続けていることでもあります。当時のダウ平均が1万8000ドルだったことを考えれば、結果的には割高と懸念されていた米国株を買い持ちした方が、配当も含めて20%以上もパフォーマンスが高かった計算になります。わたしは「長期的に見れば、バリュエーションだけを見て判断しない方が良い」と考えています。

 結論から言えば、「株高トレンドは続く」のではないでしょうか。その根拠は、FRBが米国経済に強気の見方を示し、政策金利の引き上げとバランスシートの縮小を同時並行で進めていくことを予定しているからです。

 FRBが政策金利を引き上げ、さらにバランスシートの縮小に動けば、債券の売りが加速し金利が上昇(価格は下落)します。教科書的には、金利が上昇すると株安になると言われています。しかし、経験則に従えば、過去の利上げ局面である99年6月~00年5月、04年6月~06年6月の間に、米国株は大きく買われました。

■ 過去は金利上昇局面で株高に

 このことを踏まえると、金利が上昇し続ける限り米国株も強気の上昇トレンドを堅持するのではないかと考えています。ただし、予想に反して政策金利を引き下げるようなことになれば、このシナリオは崩壊するので注意してください。

 セクターとしては、金利上昇の恩恵を受けると見られる金融株や、好況に強い資本財株に注目しています。金融株ならゴールドマン・サックス(GM)やJPモルガン・チェース(JPM)、バンク・オブ・アメリカ(BAC)などです。また、資本財株ならキャタピラー(CAT)、ボーイング(BA)、ゼネラル・エレクトリック(GE)などが具体的な銘柄としては挙げられるでしょう。

 米国株投資の初心者の方にお伝えしたいのは、「分散投資を心掛けること。しかし分散し過ぎないこと」です。米国株には経営指標の優れた銘柄がゴロゴロあります。例えば、営業利益率66.46%のビザ(V)や45.20%のフェイスブック(FB)、38.08%のバイオ医薬品の開発を手掛けるアッヴィ(ABBV)などです。

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