ここから本文です

「健脚寿命」保つ鍵は股関節に 理想的な「グッド歩行」実践法

7/8(土) 7:00配信

NEWS ポストセブン

 加齢とともに生じる膝や腰の痛みで、“歩きたくても歩けない”という状態に陥ってしまう人は少なくない。その悩みを解消するためのカギは「股関節」にあるという──。

「股関節は身体の中で最も大きく、最も酷使されている関節です。立つ、座る、そして歩くといった日常生活のあらゆる動作において、大きな負担を受け止める“要”の役割を担う。だからこそ股関節を健康に保つことが大切なのです」

 そう話すのは、石部基実クリニック院長の石部基実氏だ。石部氏は2月に刊行された話題書『健脚寿命を延ばして一生歩ける体をつくる!』の著者で、現役医師である(以下「」内は石部氏)。

 年間600人以上の手術を担当し、“股関節のスーパードクター”の異名を持つ石部氏は、その経験から「人間は股関節から老いる」と実感している。

「股関節を痛めたり、そのままの状態を放置したりしていると、膝や腰といった別の関節に負荷がかかり、痛みの原因になる。そうした悪循環に陥っている場合、原因が股関節にあるので、いくら膝や腰の治療をしても痛みが治まらないという事態を招いてしまう」

 股関節の痛みを抱えて石部氏のもとを訪れた61歳男性・Aさんは、50代になって腰から脚のつけ根にかけて痛みを感じ始めたという。

 はじめは「立ち上がる時に痛みを感じる」程度だったため放置していたが、次第に痛みは増し、定年を迎えた頃には歩くのも辛い状態になっていた。こうなると、いくら“適度なウォーキングが体にいい”とわかっていても実践できない。

 Aさんに下された診断は「変形性股関節症」だった。

「股関節は骨盤の両側にある臼状のくぼみ(臼蓋)に大腿骨の球状の先端(大腿骨頭)がはまりこんでいて、それぞれの骨の軟骨が潤滑油の役割を担っています。ところが、加齢などで軟骨がすり減ると、骨同士が接触して、痛みが生じる。これが変形性股関節症です。放置して重症化すると完全に歩けなくなることもある」

1/3ページ

Yahoo!ニュースからのお知らせ