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落語家・春風亭一之輔、毒炎会で「プロフェッショナル」をチクリ

7/8(土) 11:00配信

ザテレビジョン

6月下旬、東京・国立劇場小劇場で、現在最もチケット入手が困難な落語家のひとり・春風亭一之輔の独演会が、“毒炎会”と銘打って開催された。TBSチャンネル2で春に生放送された会の大好評を受け、夏は会場を大きくして収録。

「鰻の幇間」は、ただ飯にありつこうとした幇間、たいこ持ちの男の失敗談

春風亭一之輔は、大学卒業後の2001年に春風亭一朝に入門。前座名は「朝左久」。2004年に二ツ目に昇進し、「一之輔」と改名。2012年、21人抜きの大抜擢で真打昇進を果たした、“未来の名人候補”と言っても過言ではない若手実力派だ。古典落語を扱いながら、現代のギャグを取り入れ今風に大胆アレンジする作風と、とっつきやすい語り口で人気を呼んでいる。風貌は一見クール、しかしたっぷり“毒”を含んだコメントを放つ芸風。その実力は折り紙つきで、独演会のチケットは即完売、テレビ・ラジオ・雑誌でレギュラーを持ち、CMにも起用されるなど多くの支持を集めている。

今回の独演会には、残念ながら放送はされないが、古今亭志ん駒一門の古今亭駒次、大神楽曲芸師・柳貴家雪之介も参加した。

前座を務めた駒次は、評判の鉄道落語から東急電鉄をモチーフにした「鉄道戦国絵巻」を披露。東横線が東急電鉄を脱退し、JRに寝返る・・・という40代以上のテレビマニアには「カノッサの屈辱」を想起させる新作落語は、東急電鉄を知る者なら思わず「そうそう!」と手をたたいてしまうエピソード満載のネタで、会場を大いに沸かせた。

その余韻の中登場した一之輔師匠は、「今日はいつもの寄席と違って、笑いが若くていい!」といきなり毒を帯びたコメントを。4月に放送されたNHK「プロフェッショナル 仕事の流儀」に触れ、「ナレーションが悩んでもない自分を悩んでいる風に仕立てる」「寄席でも『待ってました!プロフェッショナル!!』とはやされましたよ」と、テレビの仕業を材に笑わせた。また、歌舞伎と落語を比較しつつ、イケメン歌舞伎役者に出待ちがいることを挙げ、「こちらには出待ちなんかない。もしいたら抱きしめるよ、背骨が折れるまで」とマクラで爆笑を生んだ。そして、ひとつ目の演目に、夏に相応しい「鰻の幇間(うなぎのたいこ)」を披露した。

仲入り後は、柳貴家雪之介の太神楽。和傘の上で毬や枡を回す曲芸を物静かにさりげなく披露。極め付き、3つ重ねた出刃包丁の上で皿を回す曲芸は、観衆の心をヒヤッとさせつつ感心させる、見事な出来栄えだった。

一之輔師匠のもうひとつの口演は「らくだ」。演じる落語家によって印象が異なるこの大ネタを、正味1時間にわたり全身全霊で演じ、大いに笑わせた。

TBSチャンネル2ではこの独演会「落語 春風亭一之輔 夏の毒炎会2017」を、7月下旬に放送する。

最終更新:7/8(土) 11:00
ザテレビジョン

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