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花粉症は“コメ”を食べるだけで治る説

7/8(土) 11:00配信

文春オンライン

推定患者数が三千万人にもなる国民病というべき「花粉症」。その根本的な治療を、遺伝子組み換え技術で作った「花粉症治療米」で進めようという研究が進んでいる。“病気を治すコメ”の開発に取り組む、東京慈恵会医科大学分子免疫学研究部長の斎藤三郎氏に聞いた。(出典:文藝春秋2015年5月号)

「緩和米」を食べて花粉症を治す

 毎年悩まされていた花粉症が、コメを食べるだけで治療できる――読者の方には、にわかに信じられないことでしょう。しかし、すでにニホンザルの動物実験はもちろん、ヒトを対象とした試験でも効果と安全性が確認されています。このまま順調に進めば、四~五年で実用化できるのではないかと考えています。

 俗に言う「花粉症」の中でも、私たちは最も患者数の多い「スギ花粉症」をターゲットに、遺伝子組み換え技術を使って、スギ花粉の中に含まれている免疫反応の原因となる特定の成分だけをコメに組み込んでいます。このコメを継続的に摂取することで、体の免疫細胞が花粉に慣れて異物と感じなくなり、アレルギー反応が抑えられるというわけです。

 薄めたスギ花粉を体内に取り込んで免疫を作らせ、馴れさせていく「減感作療法」と仕組みは似ています。この減感作療法は昨年十月から保険適用になった「舌下免疫療法」に取り入れられ効果を発揮しています。

 ただ、私たちが取り組んでいる「緩和米」は花粉のうち特定の成分のみを摂取するため、より安全で大量に摂取できる。一回に投与される有効成分の量は、減感作療法で舌下に投与するエキスの実に約一万倍。それだけ効果も早いわけです。「舌下免疫療法」が数年単位の時間がかかるのに対し、「緩和米」の試験では八~十二週間後には花粉症が改善する傾向があります。

 この「緩和米」は、農業生物資源研究所(生物研)の研究チームと共同で開発したものです。我々が花粉の中の免疫反応に関わる成分のみを特定し、生物研の技術でコメに組み込みました。

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最終更新:7/8(土) 11:00
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