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甘く見るな! 「痔」と保険の痛~い関係

7/8(土) 6:01配信

オトナンサー

 日本人の3割が苦しんでいると言われる「痔」。「大した病気ではない」という認識をお持ちの方も多いはずですが、筆者の専門である保険の観点からすると、少々やっかいな病気なのです。

痔で保険の診査に引っかかる事態

 特に入院・手術を対象とした医療保険に加入する場合、痔の治療歴があるとたいていは「痔で入院・手術を行った場合は支払い対象外」という条件がつきます(死亡保険に関しては「痔で死ぬ」ことがないため条件はつかない)。

 痔は悪化すると最終的に手術を行う可能性が高いため、その他の健康な加入者の不利益を解消するためにこのような条件を設けているのですが、まさか痔で保険の診査に引っかかるとは思っていないのか、一様に驚いた顔をされます。

 また、痔は男性が顔をしかめているイメージが強い病気ですが、女性にも意外と多いのです。これは一般に、出産や便秘などにより「いきみ過ぎる」ことが原因とされています。女性の場合、痔であることを告げるのは相当恥ずかしいことで、職業柄致し方ないとはいえ申し訳ない気持ちになります。

 なかなか人に言えない病気であるがゆえに、痔であることを「告白」すると、皆さんがご自身のつらい状況を語ってくれるのですが、その中でも「あな痔(痔ろう)」に関しては別格です。

「気絶するほど」痛い痔

 あな痔は、腸の一部にバイ菌がたまり、そこから少しずつ穴が空いてしまう痔のことで、最終的には体外に通じて、「第二の肛門」のようなトンネルができ上がってしまいます。そこから膿(うみ)が出るため痛みと不快感はすさまじく、いぼ痔などとは違ってとても耐えられるものではありません。

 最近は、どの種類の痔の手術でも「日帰り」でできるものが多く、実際それを強調するクリニックも多いのですが、日帰りだからといって「痛くない」わけではなく、「むしろ入院させてほしい」という方もいるくらい、数日間は激痛と格闘しなければなりません。特に排便時の痛みは「気絶するほど」らしく話を聞くだけで同情します。

 なお、保険の請求には「入院」を条件とする会社もあるため、手術を行う場合は、事前に保険会社へ確認した方がよいでしょう。一般に5万~10万円程度の給付金を受け取ることができます。

 このようにひと筋縄ではいかない痔ですが、手術を行うと劇的に症状が改善するため、「早く受けておけばよかった」という声を数多く耳にします。恥ずかしさから、どうしても我慢しがちな病気ですが、保険を通じて経験者の話を聞くに、早め早めの対処が重要だと感じます。

株式会社あおばコンサルティング代表取締役 加藤圭祐

最終更新:7/8(土) 7:09
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