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「頭にくる人」に心を乱されないよう、自分に「無敵の鎧」を着せよう

7/8(土) 9:10配信

ライフハッカー[日本版]

今週紹介する言葉は、マルクス・アウレリウスが、現在のスロバキア、フロン川沿岸で、ゲルマンのクァディ族と戦っているときに、書いたものです。

【画像】「頭にくる人」に心を乱されないよう、自分に「無敵の鎧」を着せよう

あけがたから自分にこういいきかせておくがよい。うるさがたや、恩知らずや、横柄な奴や、裏切り者や、やきもち屋や、人づきの悪い者に私は出くわすことだろう。この連中にこういう欠点があるのは、すべて彼らが善とはなんであり、悪とはなんであるかを知らないところから来るのだ。しかし私は善というものの本性は美しく、悪というものの本性は醜いことを悟り、悪いことをする者自身も天性私と同胞であること──それはなにも同じ血や種(たね)をわけているというわけではなく、叡智と一片の神性を共有しているということを悟ったのだから、彼らのうち誰一人私を損ないうる者はない。というのは誰ひとり私を恥ずべきことにまき込む力はないのである。また私は同胞にたいして怒ることもできず、憎む事もできない。なぜなら私たちは協力するために生まれついたのであって、たとえば両足や、両手や、両眼瞼(がんけん)や上下の歯列の場合と同様である。それゆえに互いに邪魔し合うのは自然に反することである。そして人にたいして腹を立てたり毛嫌いしたりするのはとりもなおさず互いに邪魔し合うことなのである。

── マルクス・アウレーリウス(『自省録』神谷恵美子訳、岩波文庫)

その意味するもの

あなたは人生のあいだに何度も、我慢ならない、いじわるで厄介な人びとに出会うことになります。アウレリウスはこうした人たちを「悪」と呼びつつも、そうした人たちは、ある大切なことを知らないか、無視しているだけなのだと言っています。つまり、あなたが日常生活で遭遇する問題のある人たちは、単純に、あなたが持っている知識を持っていないだけなのです。彼らは、あなたが知っていることを知らないがゆえに、過ちをおかし、「悪」に陥っています。しかし、あなただって、彼らが知っていることのすべてを知っているわけではありません。そしておそらく、相手からはあなたこそが悪に見えていることでしょう。

上のアウレリウスの言葉のなかで、一番の学びは以下の部分です。

彼らのうち誰ひとり私を損ないうる者はない。というのは誰ひとり私を恥ずべきことにまき込む力はないのである。また私は同胞にたいして怒ることもできず、憎む事もできない。なぜなら私たちは協力するために生まれついたのであって、たとえば両足や、両手や、両眼瞼(がんけん)や上下の歯列の場合と同様である。それゆえに互いに邪魔し合うのは自然に反することである。そして人にたいして腹を立てたり毛嫌いしたりするのはとりもなおさず互いに邪魔し合うことなのである。

こうした、「うるさがたや、恩知らずや、横柄な奴や、裏切り者や、やきもち屋や、人づきの悪い者」たちは、あなたの内なる精神を傷つけることはできません。そうした人たちによってあなたの認識が変わったときにはじめて、あなたは傷つくのです。

どれほど頭にくる厄介な相手でも、(たいていは)本人が意図的にそうしているわけではありません。ですので、彼らを責めたてたりしないでください。怒らないでください、激昂しないでください、押しのけないでください。そうではなく、お互いの違いを認め、できるかぎり協力し合うようにします。わたしたち人間は、楽しいときも苦しいときも、他者と共に働くようにできているのです。

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