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日本は英語以前に「作文教育」をやるべきだ

7/8(土) 8:00配信

東洋経済オンライン

英語を苦手にしているのは個人のせいではなく、学校における教育法がズレていたから……。知識偏重の英語教育が、私たち日本人の英語をいびつなものにしています。
イェール大学名誉教授の浜田宏一氏と、同じくイェール出身の英語塾代表・斉藤淳氏(著書に『世界の非ネイティブエリートがやっている英語勉強法』)によれば、世界で通用する英語を身に付けるには、「読む」「文法」よりも「話す」「書く」に力を入れ、さらに、相手の意見や文化を尊重しつつ、自分の言うべきことを論理的に話せるようになれば、どこに行っても活躍できるといいます。前回記事に続きお2人に語っていただきます。

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前回記事:なぜ日本には「名演説」が存在しないのか? 

■イェール大で感じた日本との「決定的な違い」

 斉藤:これまでの日本の教育にはいろいろ問題がありましたが、改善の動きも出ています。安倍晋三政権が進めてきた改革の1つに英語教育がありますが、2020年をメドに、英語教育で話す・書く能力が要求されるようになります。英語教育はそのように方向性が見えているんですが、そもそも日本語の問題もあって、どこかできちんと論理的な文章を書く作法をトレーニングしないといけないと感じます。

 大学でも高校でも、作文の指導をまじめにはやっていません。イェール大学で東アジア専攻の主任をしていたとき、一般教育の全体を取りまとめる担当者と話したことがあります。その人は、大学として作文教育に力を入れているということに非常に強いプライドをもっていました。

 ところが、日本の有名大学、有名高校で「わが校の誇りは作文教育です」というところを見たことがありません。これは英語に限ったことではないと思いますが、自分の主張を明確に訴えて論理的に説明する、できればデータを引用するとか根拠をつけて説得力ある文章を書くことは、誰でも身に付けなければならないスキルでしょう。それがどうもなかなか……。

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