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G20ハンブルクサミット、安倍首相は埋没? 

7/8(土) 6:00配信

東洋経済オンライン

■国民は安倍内閣に「胸焼け」がしてきた? 

 筆者は6月末から7月にかけ、ちょっと早めの夏休みを取って、石見銀山を見学したり、萩の松下村塾を訪れたり、津和野の街並みを散策したり、松江市で宍道湖を眺めたり、温泉津(ゆのつ)のしなびた温泉に浸かったり……というのんびりした山陰旅行に出掛けていた。

 やっと戻ってきた7月2日(日)の夜、東京都議会選挙はとんだ惨劇となっていた。千葉県在住の筆者は、開票前は「んなもん、どうだっていいや~」と思っていたのだが、まさかここまでひどい結果になるとは。旅行に出掛ける前に会った某政治部記者は、「自民党、40議席行けるかもしれませんよ~」などと言っていたものだが。

 自民党の敗因についてはいろいろ言われているが、要は国民の間で安倍晋三内閣に対する「飽き」が来たのであろう。何しろもう4年半も続いている。日本政治の標準から行けば、十分に長期政権だ。「このうえ、安倍さんの任期は2021年まで?」と考えたら急に胸焼けがしてきた。「モリ・カケ」疑惑に共謀罪、防衛大臣の問題発言に「違うだろ~!」の暴言テープなどは、あくまでも添え物にすぎなかったのではないかと見る。

 そうだとすると、都議会選挙の結果が意味するところは重い。投票率は上がったとはいっても、せいぜい51.28%。ところがここが東京都の恐ろしさで、投票者総数は実に568万人に達する。衆議院選挙の総投票者数は多いときで7000万人、少ないときで6000万人といったところだが、今回はその8~9%程度のサンプル調査が行われたに等しい。

 いや、もちろん「都民ファーストの会」の勢いはこれから失速するかもしれないし、安倍首相の人気が再浮上するシナリオだってあるだろう。それでも首都の選挙でつきつけられた結果は重い。なにしろ来年12月中旬までには、必ず次の衆議院総選挙がやってくる。そこで今回と同様の結果が出たら目も当てられない。

 今回の都議会選挙、自民党は候補者1人に国会議員2人を張りつけて、補欠選挙並みの体制で戦った。つまり、多くの自民党議員が首都決戦に参加し、身にしみて逆風を味わったことになる。党執行部に対する見方も、相当に変わったのではないだろうか。

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