ここから本文です

クラブツーリズムの「最高級バス」に乗ってみた 斬新な収納に驚きあり!

7/8(土) 12:00配信

日経トレンディネット

 豪華なクルーズトレイン(観光列車)が注目を集めるなか、実はバスツアーも高級化が進んでいる。バス会社だけでなく、ツアーを企画する旅行会社自ら豪華バスを開発し、自社のツアー専属車両として走らせるケースが増えてきた。

【関連画像】荷棚がなく、そのぶん窓が大きく感じられる

 1日300台近いバスを使って多くのツアーを催行しているクラブツーリズムもその一つ。7月から同社史上最高級のバス「碧(あおい)号」が運行を始めると聞き、一足先に試乗してきた。

 碧号は、昨年デビューの「海号」、今年4月デビューの「空号」に次ぐ、高級バス第3弾。「ロイヤルクルーザー 四季の華」というクラブツーリズムの中でも最上級ブランドとなる旅行商品に使われる。同商品の主要な顧客層はシニア層。それも70代という。実際に乗ってみると、ただ豪華なだけではなく随所にシニア向けの配慮があった。

 まず車内に入って驚くのは、本来左右にある荷棚が取り払われていることだ。これにより、窓の上端まで遮るものがなくなり、眺望が増している。天井が高く感じられるのもメリットだ。しかし、荷物はどこに置けばいいのだろう。

足元に木製テーブル、トランクルームに冷蔵庫!

 まず、荷棚の代わりに用意されたのが、前席の後ろ、ちょうど足元のあたりに置かれた木製テーブルだ。テーブルといっても低く、どちらかといえばハンドバッグなど身の回りの物を置くのに向く。実は女性客を中心に「荷物を荷棚の上に置くよりも、視界に入る座席周りに置きたいという意識が強い」(クラブツーリズム)という。

 何か取り出したいときすぐに対応できるし、年配者にとっては立ち上がって荷物の上げ下ろしをするのは面倒なのだろう。とはいえ、従来のバスでは、身の回りのものを置くスペースは限られているし、ハンドバッグを床に置くのは気が引ける。そこで碧号では木製テーブルが用意されたわけだ。

 碧号の座席は横3列、縦6列のわずか18席仕様。通常50席弱ある観光バスよりかなり少なく、運行中の海号、空号と比べても、縦1列分、3席減らされている。そのぶんシートピッチがゆったりしており、なんと128.5cmと新幹線のグリーン車よりも広い。荷物置き場を設置しても狭さは全く感じなかった。

 しかし、正直これでは足りない。バスツアーの醍醐味はといえば、行く先々で立ち寄る土産店。そこで買ったものを座席の周りに置いたら、狭くて仕方ないだろう。

 「きちんと土産物をしまうスペースはあります」。そう言われて案内されたのは、なんと車外。床下のトランクルームの扉を開けると、そこにはフリーザーとロッカールームが鎮座しているではないか。

 トランクルームは通常、スーツケースなど車内に持ち込めない大きな荷物を運ぶために使われている。しかし碧号は座席ごとに分かれたロッカーを用意することで小さな荷物も収納できるようにした。さらに、冷凍や冷蔵が可能なフリーザーもあるので、干物などの海産物も気兼ねなく買える。土産物店に立ち寄ることが多いバスツアー専用車両ならではの装備といえるだろう。

1/2ページ