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焼き肉の定番たれ「黄金の味」が大改良 味の違いをもたらした2つの変化とは?

7/8(土) 12:00配信

日経トレンディネット

 エバラ食品工業(以下、エバラ食品)が焼き肉用のたれ「黄金の味」シリーズを大幅にリニューアル。2017年7月10日に発売する。

【関連画像】味を見る前に、小皿に注いだ時点で違いは歴然。新しい黄金の味のほうがどろりとして、粘度が高い。そのため、焼いた肉につけたときのからみがまったく違う(左が従来品、右がリニューアル後(ともに中辛))

 「発売から39年間、その時代のニーズに合わせて細かな見直しを繰り返してきたが、今回は約2年もの期間を開発に費やし、品質や容器、容量などさまざまな部分を徹底的に見直した。これほど大きなリニューアルは発売以来初」と、リニューアルプロジェクトを担当した家庭用マーケティング第一課の小嶋定紘課長は話す。

 黄金の味は現在も年間約4000万本を出荷しているトップブランドだ。発売から約40年にわたってユーザーに支持されている商品の大幅なリニューアルを決行した理由には、ロングセラーゆえに見えにくかった、「2つの変化」があった。

●リンゴの品種を変えたことでとろみが「変化」

 黄金の味の特徴といえば、フルーツを多く使用していることによる「甘み」と「とろみ」だ。しかし、ユーザーから「たれがシャバシャバになっている」との指摘があり、調査したところ、原料の1/3を占めている国産リンゴの「ある変化」に気づいたという。

 「原料にはいろいろな品種のリンゴを用いているが、開発時は酸味が強くて水分が少ない紅玉が中心だった。しかし、甘みが強く水分の多いふじの流通量が増えたことで原料にもふじを多く用いるようになった結果、リンゴの量は同じでも水分量が増加していた」(小嶋課長)という。そのため、昔と比べてとろみが減ってきていたというわけだ。

 またここ数年、赤身肉の人気が高まるのにつれて、肉によく絡むたれが人気を集めるようになった。そこで、同社はとろみを増やすべく、フルーツピューレの生産工程を根本から見直した。「リンゴをしっかり加熱することで繊維が軟らかくなり、これまで裏ごし過程で取り除いていた部分も丸ごと使用できるようになった。そのため、リンゴのすりおろし感が残り、果実のコクがより肉に絡みやすくなった」と小嶋課長は説明する。開発にかけた期間は約2年。工場で試作したリンゴピューレは20トン以上に上ったという。

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