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★ローマ法王来日仕掛ける大使

7/9(日) 10:01配信

中央公論

  経団連副会長・事務総長を務めた中村芳夫が昨年四月にバチカンの日本大使に赴任して一年が過ぎた。人口八〇〇人余りの世界最小国ながら、元首は一二億人のカトリック教徒の頂点に立つローマ法王。一九八一年以来となる法王来日実現に向けて日々奔走し、少しずつ手応えを感じているという。
 中村自身、カトリック教徒。赴任の半年ほど前、安倍首相から直々に「バチカンには世界の情報が集中している。カトリックをよく知る人に行ってもらいたい」と大使の職を打診された。
 期待されているのは、法王フランシスコの来日だ。だが、カトリック教徒が少なく民族紛争があるわけでもない日本は、平和のメッセージの伝達者としての法王訪問先として優先度は高くない。中村も当初、「日本が認知されていない」と感じたという。
 このため、枢機卿や高官を頻繁に大使公邸に招いたり、日本を紹介する様々なイベントを仕掛けたりと地道な活動を続けた。経団連時代に培った人脈を生かして国会議員に働き掛けた結果、四月に日本でバチカン友好議員連盟が発足、バチカンとの交流が増えた。朝鮮半島情勢の緊迫もあり、法王庁内では「今が日本訪問の時なのではないか」と協議されているとの情報もある。
「カトリックを理解できるのが自分の強み。日本の応援団を増やしていき、法王来日につなげたい」。ますます意気込んでいる。(敬称略)
(了)

最終更新:7/9(日) 10:01
中央公論

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