ここから本文です

社会主義者を公言する労働党党首ジェレミー・コービンについて知っておくべきこと

7/9(日) 20:10配信

エスクァイア

総選挙で注目の的となった労働党党首、ジェレミー・コービンをご存じですか?

 2年前にロンドンからアメリカに引っ越してきて以来、イギリスのねじれた選挙の実態をじっと見てきました。より具体的にいえば、なぜ英国人はこれほど頻繁に選挙を楽しんでいるのか、という点について、ロンドン在住の友人に説明しようと何度も努力を重ねてきたのです。 
 
 6月の解散総選挙は、2015年の総選挙、2016年の英国EU離脱を問う国民投票に続き、イギリスで3番目に大きな選挙でした。今回の総選挙では、世論調査ではるかに優勢で、自分の得票差をより引き上げたい考えのテリーザ・メイ首相と保守党のためのアクションとして始まりましたが、それがいつしか本当の戦いへと変化し、最終的にはメイ首相が惨敗を喫してしまいました。 
 
 メイ首相率いる保守党の得票数は最大であったものの、全国的には壊滅的な黒星に苦しみ、さらには過半数を得ることに失敗しました。自分たちを優勢と見なしていた保守党にとっては屈辱的な敗北でしたが、メイは差し当たり首相の座に留まっています。選挙を行わなかった当時と比べ、彼女はとても弱い立場に置かれることになりました。 
 
 この驚くべき結果を招いた理由は何だったのでしょうか?社会主義者であることを公言する労働党のジェレミー・コービン党首は、今回の選挙の直前で注目に値する逆転劇を成功させていました。メイ首相が選挙の実施を決めた時、世論調査で保守党は20ポイントもリードしていましたが、数週間のうちにその差は劇的に縮められていきました。最終的に保守党は48.9%の得票数で318議席を獲得し、一方労働党は、40.2%の得票数で261議席を獲得しました。これは労働党にとって大きな躍進となったのです。 
 
 コービン党首は、彼に懐疑的だったことしばしばの党を再び活性化させたこと、そしてとりわけ若い有権者たちを刺激したことで高く評価されました。18~24歳の有権者の70%以上が投票したという(未確認ではありますが)情報もあります。 
 
 当面はメイが首相の座に留まるとしても、コービン党首の選挙運動は英国の政治における画期的な出来事として記憶に残るでしょう。かつて“勝てない政治家”として広く非難された男の、歴史的かつ予期せぬ復活として。さて、ここでコービン党首について知っておくべきいくつかのポイントをご紹介します。

1/3ページ

最終更新:7/9(日) 20:10
エスクァイア

記事提供社からのご案内(外部サイト)

エスクァイア

ハースト婦人画報社

2016年10月発売号

価格1200円

1933年にアメリカで誕生した
ハイエンド・ファッション雑誌です
ファッションやライフスタイルにとどまらず
アート、カルチャー情報などを届けます