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SF映画の「ヒットの法則」とは?

7/9(日) 19:30配信

WIRED.jp

2017年7月8日に日本で公開されたSFホラー映画『ライフ』は、傑作とはいえないまでも、現在のSF映画の“流行”をそっくり取り入れたような作品だ。果たして、SF映画のヒットの法則とは何なのか──。「スター・ウォーズ」シリーズから『メッセージ』、『パッセンジャー』まで、「SFヒット作のいま」を考察する。

SFヒット作のいま。「スター・ウォーズ」シリーズから『メッセージ』、『パッセンジャー』まで。

SF映画には長年の課題がある。いいアイデアはたくさんあるが、素晴らしいアイデアが不足していることだ。しかも、いいアイデアのほとんどはすでに映画化されている。

不毛の時代が何十年も続いたあと、1968年に『2001年宇宙の旅』が公開され、『惑星ソラリス』や「スター・ウォーズ」シリーズ、『エイリアン』といったヒット作が続いたことでSFは人気ジャンルになったものの、その実態はB級的──つまり、ひどい視覚効果を人気俳優で補っている感じだった。

きわめて衝撃的なCG映像を比較的安く使えるいまの時代、SF映画はあらゆるところで、ほぼ常に公開されている。だがどういうわけか、ほとんどは退屈な作品か、めちゃくちゃな作品だ。なかでも最悪なのは、退屈でめちゃくちゃな作品だ。

その証拠に、映画『ライフ』を観に行ってほしい[7月8日より日本公開]。この映画は傑作とはいえない。だが2年前、『WIRED』US版はウォシャウスキー姉弟の『ジュピター』のチケットを購入して、オリジナルのSF作品を支援しようと呼びかけた。その言葉を撤回するつもりはない。

ライアン・レイノルズとジェイク・ギレンホールは、『エイリアン』を思わせる設定と、予想できる結末に果敢に挑んでいるが、観客の心はストーリーから離れてさまようだろう。そしてそのうち、宇宙が舞台の大作映画は、いつからこんなにしつこく眠気を誘うようになったのか?と疑問に思うはずだ。残念ながら、その疑問への答えは「ハリウッドが万人向けのSF映画を制作し始めてから」というものである。

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最終更新:7/9(日) 19:30
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