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ブラジル中が泣いた。元レイソルCFの全盲の娘が「指で感じたゴール」

7/9(日) 11:19配信

webスポルティーバ

 柏レイソルのサポーターの中には、2010年8月から2011年末まで在籍したブラジル人CFホジェルを覚えている人がいるのではないだろうか。

【写真】サンフレッチェでも泣ける話

 大柄だが柔らかいテクニックを持ち、タイミングを見計らってスペースへ走り込み、強烈なシュートを放つ。空中戦にも強い。サンパウロ、パルメイラスといったブラジルを代表するクラブで中心選手として活躍し、サウジアラビア、韓国でもプレーした。

 今年初めにはリオの古豪ボタフォゴへ移籍し、5月末、ブラジルカップ4回戦でチームをベスト8に導く貴重な得点をあげた。後方から浮き球のパスを受けると、絶妙のキックフェイントで相手CBを地に這わせ、飛び出してきたGKの頭上を巧みに抜いた。試合後、本人も「自分のこれまでのキャリアで最も美しいゴール」と語っていた。

 この試合を中継したブラジルのテレビ局グローボのスタッフは、あることを伝え聞いた。それはホジェルの11歳になる長女ジュリアさんが生まれつき全盲で、大好きな父親のゴールをいつも音声で聞いて想像しているということだ。

 彼女に父親のゴラッソ(スーパーゴール)を肌で感じさせてあげたい。そう考えたスタッフは、(1)ホジェルがフェイントでCBをかわし、(2)GKの頭上を破るループシュートを放ち、(3)ゴールが決まってチームメイトと抱き合って喜んでいる、という3つの場面について、最新の3D技術を使って画像を彫り込んだ立体板を専門業者に特注した。

 6月下旬、この試合のテレビ中継を担当したアナウンサーが、リオ市内のホジェルの家を訪れ、ジュリアさんに立体版を手渡した。

 ジュリアさんは興奮を隠せない様子で、父親の助けを借りながら指で立体板をゆっくりなぞる。「これがパパで、ボールがここにあるのね」「ここでスライディングしてきたCBをかわし、右足でシュートしたのね」「ああ、パパが膝まづいて、左手で天を指して神様に感謝している。それをチームメイトが取り囲んで、祝福してくれているのね」と、一連の動作を確認。「生まれて初めて、パパのゴールを自分の手で感じることができたわ。最高に嬉しい!」と叫んだ。

 ホジェルも「これほど価値のあるプレゼントをもらったのは、生まれて初めて」と目を潤ませていた。

 この模様は翌日、グローボ局の昼の人気スポーツ番組で放映され、大きな反響を呼んだ。スタジオの司会者も思わずもらい泣き。「感動した」「妻や子供と抱き合って泣いた」「すばらしいレポートだった」といった声がブラジル全土からテレビ局へ寄せられた。

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