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「ユン革命」が実を結ぶセレッソ、 戦うチームになってJ1首位奪取

7/9(日) 17:50配信

webスポルティーバ

「走れるチームになった」

 対戦した選手たちはそう洩らしている。今シーズンのセレッソ大阪は、確実に変化した。

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 今季から新たに就任したユン・ジョンファン監督の指令が徹底されているのだろう。出足の鋭いプレスや球際の粘り強さ。サガン鳥栖で走力と闘争心をベースに戦えるチームを作った韓国人指揮官は、セレッソの選手の意識も変革させつつある。

「自分がこのチームに呼んでもらったのは、ひたむきさというか、愚直に90分間戦えるところだと思っているので。そこは伝えていければいいなと思っています」

 水沼宏太はシーズン開幕直前、セレッソ大阪入団の決意を明かしていた。サガン鳥栖ではユン・ジョンファン監督のもとで主力として戦っているだけに、「ユンイズム」を伝播するのに一役買った。

「セレッソの選手は基本的に真面目だからプレスには行くんです。でも、切り替えのところはまだ緩慢なところがあった。そこはかなり鍛えられている感じがあって、手応えはありますね」

 その予感は現実となりつつある。セレッソはリーグ前半戦を2位で折り返している。上位は混戦模様で、先は見えない。ただ、 昨シーズンはJ2だったチームは瞠目(どうもくに値する戦いを披露している。

 7月8日、キンチョウスタジアム。J1リーグ第17節、セレッソは3位柏レイソルを迎えている。時折、風がそよぐが、蒸すような熱気が立ち上る。選手はウォームアップから汗だくになった。

「前半は自分たちのペースで入って、先制することができた」(柏の下平隆宏監督)

 暑さが体力を奪う消耗戦、まずイニシアチブをとったのは柏だった。ボールを握る力で上回ったのもあるが、守備戦術が的中していた。

「センターバック2人と『2トップ(杉本健勇、山村和也)にボールを入れさせないように』と話していました。2トップは明らかにイライラしていましたね。ボランチとの距離も遠かったので」(柏のMF・大谷秀和)

 セレッソは前線が「殲滅(せんめつ)」されて孤立。鋭いプレスから左サイドで柿谷曜一朗が個人技で持ち込む場面もあったが、攻撃は単発に終わる。主導権を握れない。

 そして前半41分、柿谷、ソウザとつないで無理にこじ開けようとしたパスをインターセプトされ、攻守が入れ替わる形でカウンターを浴びる。右に張り出したクリスチアーノへの寄せは甘く、アーリークロスに対してもマーキングで後手を踏み、大外から入った武富孝介にダイビングヘッドで叩き込まれた。集団と個人のミスが重なった失点だった。

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