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「80年代は洋楽の基礎知識量がそのままモテにつながる時代だった」マイケル富岡

7/9(日) 16:00配信

週刊SPA!

 インターナショナルスクールに通いつつ、10代でモデルやDJとして活躍していたマイケル富岡(1961年生まれの55歳)。関西の大学でテニスサークルに所属し、最大公約数的なキャンパス生活を過ごしながら卒業後に就職のため上京。画材屋でレジを打つ毎日だった山田ゴメス(1962年生まれの54歳)。埼玉県の大学に通うため三重県から上京。学生時代はミニコミ誌制作に明け暮れ、その流れで出版社に潜り込み、編集者として働くようになった石原壮一郎(1963年生まれの53歳)。甘えと責任がアンニュイに絡みつく10代前半から20代を80年代とともに過ごした彼らの目に、バブル経済へと向かう時代の高揚感や光景は、どのように映っていたのだろう?

◆ジャケ買いで失敗を繰り返し、コツコツと音楽の知識を深めたよ

マイケル富岡(以下、マイケル):1980年っていうと、僕は18歳くらい。ちょうど東京のインターナショナルスクールを卒業した年で、すでにモデルをやっていたんだけど、とにかく楽しかったなあ。週末はもうカーニバル状態で(笑)。毎週末、必ずどこかでパーティがあった。クラスメイトだったりとか、友だちの家だとか、知り合いがクラブで主催していたりとか……。

山田ゴメス(以下、ゴメス):それって高校生時代の話ですよね?

石原壮一郎(以下、石原):想像すらつかない日々ですね。そのころ我々はといえば、田舎の高校で学生服を着て、女のコと手もつなげずに……。

ゴメス:まだ童貞でしたしね。

石原:当たり前ですよ!

ゴメス:で、高校を卒業してからも、そのカーニバル状態は続いたわけですか?

マイケル:そうだね(笑)。姉がTVK(テレビ神奈川)で音楽番組をやっていたから、僕は高校のときから呼ばれてもいないのに毎週のようにスタジオに足を運んでいた。そこで、いろんなアーティストに会ったね。そういえば当時、ミニFMブーム(※1)っていうのがあったでしょ?

石原:名前だけは聞いたことあるんですけど……。

マイケル:当時は電波の範囲は狭いけど、小さなFM局がたくさん出てきたんだよ。そこで「英語で曲を紹介してくれないか」みたいな感じで、バイリンガルだった僕によく声がかかるようになりはじめた。そこから運良くMTV(※2)で起用されたわけ。

ゴメス:当時は誰もが“音楽好き”でしたもんね。今の若いコって「音楽はあんまり聴かない」なんて平気で言ったりするじゃないですか。あのころでは考えられない!

マイケル:80年代は音楽、特に洋楽の基礎知識量がそのままモテにつながる時代だった。今みたいに情報が溢れているわけじゃないし、便利な検索ツールもない。みんなアルバムのジャケ買い(※3)で失敗を繰り返し、コツコツと音楽の知識を深めていったよね。

(※1)ミニFMブーム

電波法に規定する微弱電波で、FM放送の周波数帯を用いる微弱無線局のこと。80年代はソニーやアイワなど大手メーカーがFMトランスミッターを販売し、全国で続々と開局。ミニFMブームが到来した

(※2)MTV

『SONY MUSIC TV』(通称MTV)は、テレビ神奈川制作の音楽番組。洋楽のプロモーションビデオを中心に紹介していた。テレビ神奈川では1983年から1994年まで、毎週金曜深夜に放送された

(※3)ジャケ買い

視聴もせずにジャケットのデザイン、雰囲気だけでレコードを購入してしまう博打的行為のこと。音とジャケットが一致するケースは案外少なく、失敗した場合はレコードラックの左端に詰め込まれるか、部屋のインテリア代わりに飾られ、ホコリを被っているのが通常だった

【マイケル富岡】

1961年米国ニューヨークでアメリカ人の父と日本人の母の間に生まれる。ハイスクールの頃から、モデルとして活動。1985年「MTV」のVJに起用される。音楽分野のほか多くのバラエティ番組で活躍する一方、NHK大河ドラマ『信長』に明智光秀役で出演するなどマルチタレントとしても活動。イベント司会など広い分野で活躍する

【山田ゴメス】

1962年大阪府生まれ。ライター&イラストレーター。画材屋勤務を経てフリーランスに。エロからファッション、音楽、美術評論まで精通。『日刊SPA!』でゴメス記者として多視的なコラムを配信中。著書に『「若い人と話が合わない」と思ったら読む本』(日本実業出版社)、『クレヨンしんちゃん たのしいお仕事図鑑』(双葉社)

【石原壮一郎】

1963年三重県生まれ。コラムニスト。月刊誌の編集者を経て、1993年に『大人養成講座』でデビュー。『大人の女養成講座』『大人力検定』『大人の合コン力』などなど、大人をテーマにした著書を多く発表し、メディアで活躍。日本の大人シーンを牽引している。「伊勢うどん大使」「松阪市ブランド大使」も務める

構成/80’s青春男大百科編集部 撮影/林紘輝(本誌) ヘアメイク/久野友子 写真/産経新聞社

日刊SPA!

最終更新:7/9(日) 16:00
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