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最下位に沈んだ長嶋巨人を応援した『週刊読売』の独創性

7/10(月) 7:00配信

NEWS ポストセブン

〈ふえるふえる 弱い巨人にファンがふえる〉──これは、かつて読売新聞東京本社が発行していた『週刊読売』の1975年5月17日号の見出しだ。

 同誌は43年に創刊され、2008年に休刊。1975年は、開幕6試合目から最下位に沈み続けた長嶋巨人を“あの手この手”で応援していた。

 球団史上ワーストの13連敗を喫した今季の由伸巨人と1975年の長嶋巨人に符合する点は多い。ただ、当時の『週刊読売』のようなメディアは今はない。とにかく、何が何でも巨人を応援するという凄まじい熱意が誌面から溢れているのだ。

 冒頭の記事では、著名人の巨人ファン5人による応援メッセージを掲載。数学者の岡潔氏は、10勝16敗3分け(5月17日時点)の巨人について〈“燃えよ長島”今シーズンの優勝は間違いない〉と断言している。

 その“根拠”は独創的だ。たとえば新加入の球団初の外国人助っ人・ジョンソンの不振について、〈打つ打たないは別として、私は彼をなかなか見所のある男と思っている。日本語の練習を一生懸命やっていると聞いたからである〉と、野球に全く関係のない話を持ち出して擁護している。

〈私、大好きです、すばらしいチームをつくる人〉と長嶋監督を評した歌手の天地真理は、〈長島さんは明るい性格だから、明るいスポーツをしてくれさえすれば、当面、勝負にこだわらないように、と私は考えています〉とする。たとえ勝てなくても〈すばらしいチーム〉だったのである。

 その次のページからは、〈アンチ巨人の諸氏もいう「あの負けっぷりが気に入った!」〉と題して、“巨人嫌いが弱い巨人を好きになってくれたから、それを前向きに捉えよう”と訴える。記事中で阪神ファンのイラストレーター・山藤章二氏は〈長く苦しめば苦しむほど、強い巨人が出来るんじゃないかと思うのですよ。そして、強く成長した巨人を阪神が倒す。こんな楽しいことはないじゃありませんか〉と語っている。

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