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★揺れる次官の「たすきがけ」

7/10(月) 7:02配信

中央公論

 発足当初を除き、旧文部省・旧科学技術庁出身者が交互に次官を務めてきた文部科学省の「たすきがけ人事」の不文律が揺らいでいる。当初想定されていた今夏の次官人事では、文部系の前川喜平の後任に、同じ文部系の小松親次郎・文部科学審議官の起用が有力視されていた。昨年末、約一兆円の事業費を投じた高速増殖炉「もんじゅ」の廃炉が決まり、科技系の責任は免れないとされたためだ。ところが、組織ぐるみの天下りあっせん問題の責任を取り、一月に前川が辞任。科技系の文部科学審議官だった戸谷一夫が昇格し、辛くも「慣例」は存続した。
 さらに三月には同問題の内部調査の結果、小松が訓告処分を受け、懲戒こそ免れたが、次官レースへの返り咲きはさらに遅れる公算に。続く文部系の次官候補だった藤原誠・初等中等教育局長も減給処分を受けて定年退職を余儀なくされ、常盤豊・高等教育局長も、戒告で一年間は昇任できなくなった。
 攻守は入れ替わり、今度は戸谷の後の科技系文科審に就任する見通しとなった田中正朗・研究開発局長が「ポスト戸谷の最右翼では」との声も上がり始めている。(敬称略)
(了)

最終更新:7/10(月) 7:02
中央公論

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