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浦和監督が逆転勝利で語った「本音」と「真意」 進退を懸けた一戦で「私は生き残った」

7/10(月) 6:40配信

Football ZONE web

新潟に2-1で勝利、ペトロヴィッチ監督は「勝たなければならない目的は達成された」

 浦和レッズは9日のJ1リーグ第18節、本拠地アルビレックス新潟戦で2-1と薄氷の逆転勝利を収めた。ミハイロ・ペトロヴィッチ監督は試合後の記者会見で「私は生き残った」と冗談交じりに語った。

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 ペトロヴィッチ監督は、5日のJ1リーグ第13節、川崎フロンターレ戦に1-4と大敗を喫した後、不甲斐ない敗戦に怒りを爆発させるサポーターと時に声も張り上げながら向かい合った。約1時間半に及ぶ対話の中で、指揮官は「(次節の)新潟戦で勝って(その後も)連勝できなければ、私が最初にチームを離れる」と、自ら退路を断つ発言をしていた。

 そうした状況で迎えた新潟戦、浦和はまたしてもカウンターから失点する悪癖を露呈。前半35分に左CKが流れたところから逆襲を受けて失点すると、ボールを握りながら決定機を作れない厳しい試合展開が続いた。それでも、MF阿部勇樹とFWラファエル・シルバが後半29分から6分間で2ゴール。何とか2-1で“有言実行”の勝利を手にした。

 それだけに、指揮官自身もホッとした部分があったのだろう。記者会見冒頭の試合を振り返っての感想は、「勝たなければいけないという我々の目的は達成されたと思う」の一言のみ。報道陣から、このゲームに自身の進退をかけると発言していたことについて触れられると、ペトロヴィッチ監督はこう返した。

「それが事実だとしても、私は生き残ったということだ」

川崎戦後の真意は…「圧力を自分に向けたかった」

 そして、改めて川崎戦後の行動について、その真意を語っている。

「私自身は勝った後にサポーターの前に行って『勝ったぞ』という喜びを表現する監督ではない。ただ、負けて選手たちが批判される状況に陥れば、私自身がサポーターの下に行って話をしなければいけない時もある。私は新潟に負けたら最初に去る。そういう話はした。

 ただ、その場面で私が何を言いたかったのかといえば、クラブの方々、社長から社員の方まで、この5年半、私とともに非常に素晴らしい仕事をしてきた。そういう方々に対して非常に大きな圧力がかかる場面で、私はその圧力を自分に向けたかった」

 最下位の新潟相手に苦戦を強いられたのは否めない反面、勝利という結果を残したのもまた事実。浦和というチームも、ペトロヴィッチ監督も崖っぷちに追い詰められていたゲームだったが、彼らはすんでのところで踏みとどまることに成功した。

轡田哲朗●文 text by Tetsuro Kutsuwada

最終更新:7/10(月) 8:55
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