ここから本文です

四季とつきあうためのしきたり/夏には、ものを片づけ、風が通る家に

7/10(月) 17:10配信

OurAge

「季節が移り変わる日本では、季節を暦代わりにし、移りゆく季節の変化を愛でながら日々を過ごしていました。季節を感じることは、充足した暮らしをおくることです。暮らしに変化をつけるためにも、季節の行事、季節を愛でる工夫を、暮らしに取り入れてみてほしいものです」と、生活研究家、消費生活アドバイザーの阿部絢子さんは語る。

◆夏には、ものを片づけ、風が通る家にする

「稲作にとって害虫は大敵で、広がれば稲全体に被害が及んだのですから、昔から徹底して退治するためのしきたりをつくり、手だてを尽くしてきました」

おかげで、稲作は多少の天気に左右されることはあっても、昔に比べれば、無事に豊富な収穫を得られるようになり、生活全体も豊かになった、と阿部さん。

「生活が豊かになったのはいいのですが、稲作に適したところというのは、梅雨から夏にかけての気候が湿度、気温ともに高くなり、薬剤が生産・使用されている現在でも、害虫以外の菌類はなかなか駆除がやっかいになっているのです」

それは、単に気候だけが理由となっているのではなく、住宅事情、家族事情、家事事情などが混ざり合い、現代の敵・カビの影響を受けやすい環境がつくり出され、駆除法は知っていても、容易に駆除できないのが現状とか。だからこそ、カビを駆除する、新たなしきたりをつくるようにしたいという。

「木造だった昔の家は、風通しがよくても、夏になれば襖をはずし、簾(すだれ)をかけ、より風を通すようカビ駆除の工夫をしていたのです」

住宅の変化で、しきたりが忘れ去られ、窓すら開けることなく、カビの天下となっているのが近年だ。

「『風の通る家』のしきたりを回復すべく、窓のカーテンをつけ替え、外壁に葦簾(よしず)を立てて、モノを片づけ、室内を整理整頓して風が通り抜けられるようにします。特にカビ発生は蒸し暑い夏が最盛期ですから、風を通すしきたりを取り戻すことにしましょう」

最終更新:7/10(月) 17:10
OurAge