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人気モデル、アシュリー・グラハムが「今の私」になるまで

7/10(月) 22:00配信

コスモポリタン

プラスサイズモデルが注目される昨今。その理由は、モデルとしての活躍だけでなく、彼女たちの発言や生き方が多くの人たちに希望を与えているから。

【写真】アシュリー・グラハムの着こなし術

アシュリー・グラハムはプラスサイズモデルの中でもっとも成功し、ファッション界のみならず社会的影響力もある人物のひとり。数多くの女性誌の表紙を飾る、アメリカでは紹介の必要もないほど有名な存在。

そんな今をトキめく彼女ですが、これまでの人生は決して順調なものではなかったそう。先日、著書『A New Model: What Confidence, Beauty, & Power Really Look Like(モデル誕生:自信、美、力とは?)』が発売されたばかりのアシュリーに、コスモポリタン アメリカ版がインタビュー。辛い過去や心の傷、そして今に至るまでの道のりを、本人が赤裸々に語ってくれました。

――本の出版、おめでとうございます! 今回本を出されたきっかけは?

今29歳なんですが、もうすぐ30歳になるんです。人生を振り返るのに良い時期だと思いました。青春時代に体型について悩んでいた私にとっての憧れの存在は、ジェニファー・ロペスやマリリン・モンローでした。でも「セルライトや背中についた脂肪なんて気にしない!」と言ってくれる人は周りにいなかったんです。なので私が本を書くことで救われる人もいるのでは?と思いました。


――あなたは“ボディ・ポジティブ(自身のありのままの身体を愛するマインド)“の提唱者として有名ですが、この本で伝えたいテーマは何ですか?

“完璧“なんて存在しないし、“完璧に美しい体“もありえません。この本の中で、私は自分の体のこと、食べ物に対する葛藤、恋愛、愛を求めてさまよっていた時期、家族との関係について書きましたが、すべては試練であり苦難の道でもありました。この本を通じて、悩みを抱える人たちに「あなたは1人ではないのよ」と知ってもらいたいと思っています。それはかつての私が、そう言ってほしかった1人だったからなんです。私より下の世代だけではなく、30代、40代のファンの人にも読んでほしいと願っています。


――本の中で、夫であるジャスティン・アーヴィン氏(映像カメラマン)を家族に紹介したときのことを書いていますね。あなたのお祖母さんは黒人である彼に会おうとせず、その後関係を築くためにかなり努力が必要だったそうですが、これはあなたにとって辛いことだったのでは?

夫はとても寛容な人で、少しのことで諦めたりしないんです。祖母は黒人の知り合いがいたことがなく、あまり世間を知らない女性です。でも夫は本当に素晴らしかった! 自分のプライドを捨て「君は僕の妻になる人で、彼女は君のおばあちゃん。人種や階級、性別なんて関係ない。愛する人のためにやるべきことをやるだけさ。必ずおばあちゃんとの関係を築いてみせるよ」と言ってくれたんです。「家族との関係は重要」と強く思っている人ですから。この経験を通して私たち夫婦はさまざまなことを学んだし、ジャスティンのおかげで私も祖母と本当の意味で仲良くなれました。


――お祖母さんの彼に対する冷たい態度は、あなたとお祖母さんとの関係を変えましたか?

私自身と祖母との関係が一変したわけではなかったけれど、祖母の態度を見るのは本当に悲しかったし、私の知らなかった彼女の一面でした。本にも書きましたが、よく思い出す夫の言葉があるんです。「差別を受けても驚かないけど、ガッカリはするよね」。祖母の態度を見るたびにこの言葉を思い出しましたし、彼女との関係を構築するプロセスで何度も聞いた言葉でした。


――男性にまつわる辛い経験についても、著書で触れていますね。元恋人から受けた暴力や、あなたが10歳のとき、家族ぐるみの付き合いをしていた知り合いに、ランドリールームの隅に連れていかれて“露出“された事件のことも赤裸々に書かれています。こうした過去を掘り起こす作業は簡単なことじゃなかったのでは?

29年生きてきて、そういった過去に対面する時期が来たということなんです。本を書く作業はセラピーの役割も果たしてくれました。私がこうした暗い過去をシェアしたいのは、同じような経験をした人がたくさんいると思うからです。あの日ランドリールームにいた幼い私は、どうしていいのか分からなかった。でももし少女だった私がこの本を読んでいたら、「やめて!」と大声で叫んだり、すぐに母に伝えることもできたかもしれません。

他にもこの本で、たくさんの衝撃的な告白をしています。「こんな本、ティーンエイジャーの娘に読ませたくない」と思う母親もいるかもしれないですね。でも私の母がもっとセックスや虐待について教えてくれていたら、私の人生――例えば恋愛や体型、食べ物との関わり方も違っていたかもしれません。


――同じような(幼少期の性的虐待)経験を持つ子どもや女性たちにアドバイスはありますか? 

私が“ランドリールーム事件“のような経験をしたのは1度だけではありません。つまりこういった経験はたくさんの人がしているし、「あなたは1人ではない」と知ることが重要なんです。今の若い世代には、不当な扱いに立ち向かい「そんなことしないで!」「あなたにそんなことする権利なんてないわ」と言える風潮が高まっているかもしれません。そして(私のような)体験談を通して、人々にこのことを広める機会がさらに増えればいいなと思います。大人に何か強制されたときに「やめて」と叫んだり、従わないという選択肢があることを憶えておいてほしいんです。こうした性的虐待行為への法律が整っていくことを願います。


――ティーンエイジャーだったころ、年齢より大人っぽく見えたそうですが、このことはあなたにとってどう影響しましたか? 

当時はもっと大人っぽくなりたかったし、自分の(豊満な)体も好きだったんです。でも『もうちょっと痩せたほうがいいんじゃない?』と言われはじめたことで、不安な気持ちが芽生えました。でもこうした問題を大人に話したら、学校側もちゃんと対処してくれました。


――プラスサイズモデルについて触れている箇所も興味深く読みました。「“ウェストは細いのに胸とお尻だけ大きい“という体型への理想像は“ガリガリでヒョロヒョロの、いわゆるゼロサイズモデル“と同じぐらい非現実的な存在」と語っていますね。こうしたボディイメージを打ち壊す方法はないものでしょうか?

少しずつですが変わりはじめていると思います。でも今はまだ“理想的な体型“に憧れている人も多いでしょう。しかしより多くの人たちが、「自分自身の美しさに目を向けることの大切さ」に気づくことで、非現実的なボディイメージを渇望する風潮がなくなっていけばいいなと思っています。

※上記内容はインタビューを元に編集/短縮されたものです。
※この翻訳は、抄訳です。

最終更新:7/10(月) 22:00
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