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ミラノ・デザインウィーク体感期──「インスタレーション」篇

7/10(月) 12:40配信

GQ JAPAN

月のミラノ・デザインウィークで体感したおもしろいインスタレーションをリポートする。

【 レクサスのデザインへの挑戦──ミラノ・デザインウィーク2017 】

デザインは人生の道先案内人のようだ。光のように新しい刺激を照らし出してくれるのが魅力である。

その好例が例年4月開催のミラノ・デザインウィーク。家具の国際見本市であるミラノ・サローネには2000を超える出展者が集まり、165カ国から34万人が訪れた。いっぽう、見本市会場でなくミラノ市内各所でのインスタレーション(空間を使うアート展示)を中心としたフオーリ・サローネは1498ものイベントで構成されるという大した”お祭り”だった。

見本市は1961年にミラノの家具を売り込むために始まったその出自をいまも守っている。多くはプロフェッショナルのための展示だ。それに対して市内の各イベントはデザインの楽しさをたっぷり味わわせてくれるものだ。

たとえばレクサス。ミラノ中心部のセンピオーネ公園にあるトリエンナーレ・デザインミュージアムを舞台に「YET」なるテーマのインスタレーションを展開して、嬉しい驚きを与えてくれた。メインは3本のガラスの柱。複雑な断面形状を持つその中をLEDライトが上下して、床面や壁面に光のパターンを映し出していく。

手がけたのはマサチューセッツ工科大学で教鞭をとるアーティストのネリ・オックスマン氏だ。コンピューターの専門家やクラフツマンからなるザ・メディエイテッド・マター・グループとともに、3Dプリンターの可能性に挑戦して、他に類のない作品を実現した。これ以上の細さは無理という径のガラスのチューブを使い、有機的な造型を作りあげたのが特徴。ブロックを15個作り、それを積み上げて柱状にした。「ガラスは6000年前から人類におなじみの古い素材ですが、それに最新の技術を組み合わせて新しい表現を追求しました」。オックスマン氏はそう語る。「Ancient Yet Modern」(古典的でありながら最先端)というのがコンセプトだそうだ。対立しているように見える二つの概念を結びつけ、新しい価値や感動を生み出すというレクサスの(クルマづくりを含めた)考えに沿った作品である。来場者の評判も上々だった。

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最終更新:7/10(月) 12:40
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