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今野泰幸が本音で語るハリルJ。「自分はピンチヒッターみたいなもの」

7/10(月) 17:30配信

webスポルティーバ

ハリルジャパンの完成度(6)
■今野泰幸の判定=不明


 今年3月、ガンバ大阪の今野泰幸が2年ぶりに日本代表に招集された。

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 W杯アジア最終予選、日本時間3月24日のアウェーのUAE戦でいきなりスタメン起用されると、2014年11月のオーストラリア戦以来のゴールを挙げるなど、攻守に活躍。日本の勝利(2-0)に大いに貢献した。

「日本を救った男」――各メディアでそう評され、ハリルホジッチ監督もそのプレーを絶賛した。

 しかし今野本人は、34歳での代表復帰に戸惑うばかりだった。

「3月に(代表に)呼ばれたときは、何の前触れもなかったし、呼ばれる予感もなかった。だから、実際に招集されてびっくりしたし、『なぜ、このタイミングで……』って思いましたよ。

 だって、ブラジルW杯が終わって、ハリルさんが監督になった当初は呼ばれていたけど、年齢のこともいろいろと言われるようになって、途中から呼ばれなくなったので、『代表は終わった』と自分の中で納得して、それからはテレビで試合を見て、普通に応援していましたから」

 2015年8月、W杯アジア2次予選を目前にして、当時Jリーグでゴールを量産し、代表復帰の声が高まっていたFW大久保嘉人について、ハリルホジッチ監督は33歳(当時)という年齢を理由に構想外にしている。加えて今野は、自らが外された経緯から、代表復帰に関してなんとなく釈然としない気持ちがあっても不思議ではない。

 そうした微妙な気持ちを抱きつつ、今野は久しぶりに代表チームに合流した。すると、以前にはなかった違和感がすごくあったという。

「自分が合流したときは、最終予選を戦ってきて、だいぶチームが固まってきていた。その中にポンと入ったので、自分の居場所がないような、よそ者みたいな感じだった。しかも、チーム状況からか、すごく悲壮感があって、緊張感もすごかった」

 その悲壮感は、かつての代表でも味わったことがあったという。

「ザックさん(ザッケローニ監督)のとき、W杯3次予選(2012年2月)でウズベキスタンにホームで敗れた(0-1)ことがあったんですよ。これは『まずい』と、最終予選前にキャンプをしたんですけど、そのときも悲壮感がすごかった。

 でも、あのときは集中してトレーニングをして、コンディションを整えて最高の状態で最終予選に臨むことができた。それで最初の3試合で勝ち点7が取れた。それと比べると、今回はUAE戦までに時間がなかったし、自分はチームとしての戦い方、方向性がつかみ切れていなかったので、かなり心配でしたね」

 UAE戦に向けて、チームは従来の4-2-3-1から4-3-3にシステムを変更。ハリルホジッチ監督は、今野をこのシステムのキーマンと位置づけてインサイドハーフに起用した。ガンバと同じシステムゆえ、今野もやりやすかったのではないかと思われたが、ハリルホジッチ監督のやり方はガンバとは「まるで違っていた」と言う。

「ガンバのやり方とはかなり違いましたね。練習では狭いコートで、両サイドハーフが激しくプレッシャーにいくし、とにかく(ボールを奪ったら)早く前に出すことを求められました。攻撃ではサイドに蹴って、前線の両サイドに配置された原口(元気)と久保(裕也)が(相手と)1対1になって、そこから始まるという感じだった。

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