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まだ鉄板テーマ[国策株]は存在するか?

7/10(月) 8:50配信

HARBOR BUSINESS Online

日経平均株価はいよいよ2万円の大台を突破し、新たな上昇局面に入ろうとしている。今こそ「鉄板テーマ」を再確認し、’17年後半の株式投資を成功させよう!

◆大化けは政府の成長戦略から生まれる

 政府は6月、第2次安倍政権が発足してから5度目となる成長戦略「未来投資戦略2017」と、経済財政運営と改革の基本方針となる「骨太の方針」を閣議決定した。

 安倍政権の成長戦略といえば、アベノミクスの「三本の矢」のひとつとして、これまでさまざまなテーマで株式市場を盛り上げてきた立役者だ。「国策に売りなし」という相場格言があるように、国の後押しの恩恵を受ける業種や企業の株は上昇しやすい。現実にアベノミクス相場のスタート以降、こうした国策関連銘柄の中には株価が数倍となった銘柄も多く、大きな利益を手にした投資家も少なくないはずだ。

 当連載でも、ちょうど1年前に「国策銘柄」の一角として紹介したイー・ガーディアン(6050)が、掲載直後から急騰。当時800円前後で推移していた株価が今や2300円を超え、息の長い上昇が続いている。成長戦略の恩恵を受ける銘柄にうまく便乗できれば、資産3倍だって決して夢ではないのだ。

◆新味に乏しい戦略でも投資妙味はある!

 テーマ株投資に詳しいカブ知恵代表の藤井英敏氏は、今の「国策銘柄」についてこう解説する。

「アベノミクス5年目、成長戦略も5度目とあって、株式市場も『国策』にやや飽きがきているのは否定できません。もうアベノミクス初期のように、国策関連銘柄ならなんでも買われるような、サルネコ相場ではなくなっているのは事実です」

 確かに、今回の閣議決定の内容も新味に欠けており、株式市場も大きな反応を見せなかった。とはいえ、投資する魅力がなくなったわけではないという。

「政府が主導しているというより、もともと成長している産業をさらに国が後押ししているようなものなので、便乗しておく価値は大。中長期的な追い風が吹く『国策銘柄』の中から吟味すれば、『大化け株』にたどり着く可能性も高くなります」(藤井氏)

 今回の成長戦略と骨太の方針でも、少子高齢化などの社会問題を解決するための施策や、自動走行による移動革命の実現、フィンテックや働き方改革などが盛り込まれた。フィスコリサーチアナリストの飯村真由氏は、今回の閣議決定が株式市場に与える影響についてこう分析する。

「今や『国策』がカバーする領域は多岐にわたっています。その中でも特に注目したいのは、国策テーマとしては比較的新しい分野である『働き方改革』、東京五輪に向けた『テロ・セキュリティ対策』、そして最も息の長いテーマである『健康寿命の延伸・介護』です。いずれも成長期待の大きい分野で、業績の裏付けがある銘柄なら投資する価値は大きいです」

◆働き方改革関連、狙い目の銘柄は?

 飯村氏と藤井氏がそろって注目銘柄として挙げているのが、成功報酬型の求人サイト「Green」を運営するアトラエ(6194)だ。

「新規事業として組織改善プラットフォームやビジネスパーソン向けのマッチングアプリをリリースしており、働き方改革関連として大注目の銘柄です。業績も絶好調で、株価は上場来高値を更新中ですが、まだまだ上値を狙えます」(飯村氏)

 また、企業の需要が拡大する「SNS炎上」の検知と対策コンサルティングで成長中のエルテス(3967)も、複数の国策テーマをカバーする超有望銘柄だ。従業員のPCログデータを収集し、内部者による情報漏洩の予兆を察知するサービスも展開している。

◆株価低迷中の銘柄はチャンスを待て

「さらに同社は、不正送金などの金融犯罪、テロの検知システムを新規事業として展開しており、テロ検知では伊勢志摩サミットでの導入実績もある。東京五輪に向けて高まるテロ・産業スパイなどの社会的リスクから国や企業を守るという意味で同社の存在意義は極めて高く、長期的なテーマ持続が期待できます」(飯村氏)

 ビットコインの急騰などで盛り上がりを見せる仮想通貨関連で注目したいのが、ソフト開発会社のインフォテリア(3853)だ。ブロックチェーン推進協会が社会実験を実施している日本円連動の仮想通貨「Zen」の運用を担当している。

「フィンテック関連のど真ん中。仮想通貨は今後淘汰されていくでしょうが、Zenは生き残る可能性が高いとみます」(藤井氏)

 このほか、「未来投資戦略2017」で第一の戦略として記された「健康寿命の延伸」に関連する銘柄として、医療ビッグデータの大本命である日本システム技術(4323)、介護・医療・子育て分野でクラウド型情報共有プラットフォームを提供するカナミックネットワーク(3939)などにも注目しておきたい。

 これらの国策銘柄の多くは新興小型株だ。上昇時の値動きは軽く大化けが期待できる半面、下落に転じたときのダメージも非常に大きくなりがちなので注意したい。投資タイミングについて、藤井氏はこうアドバイスする。

「ヘタに押し目を狙うと急落に巻き込まれる恐れがあるので、上昇トレンドにある銘柄に乗るのが鉄則。中長期での投資であれば、株価が13週移動平均線の上にあるときに投資し、下回ってきたらすぐに撤退しましょう。3倍株を実現するには、利確はあまり意識せず、グリップを強めに握った“鈍感力”を発揮することが重要です」

 株価が底値圏で推移して出来高が少ない場合は、相場を刺激しそうなニュースやIRが出るのを待って投資するのがよさそうだ。

 当連載でも数々の「資産倍増」銘柄を紹介してきた国策テーマ投資。残念ながら乗りそこねているという読者諸兄に、飯村氏はこうアドバイスする。

「株式市場で買われる銘柄は循環しているので、チャンスは常に流動的です。普段から有望銘柄をウオッチしておくことが大切」

 今度こそ、ビッグウェーブをモノにしよう。

◆プロ推奨の“国策3倍株”

アトラエ[東マ・6194]

目標価格:10000円

株価:5550円

単元株数:100株

主力の成功報酬型転職情報サイトは、ビッグデータ解析で高いマッチング率。働き方改革の追い風受ける組織改善プラットフォームも導入企業拡大中

エルテス[東マ・3967]

目標価格:7000円

株価:3775円

単元株数:100株

SNSのビッグデータ分析を活用した炎上対策が主力。「本業も有望ですが、新規事業の情報漏洩、金融犯罪、テロ検知サービスにも期待」(飯村氏)

インフォテリア[東マ・3853]

目標価格:1500円

株価:1159円

単元株数:100株

データ連携ミドルウェアで国内シェアトップのソフトウェア開発会社。デジタルトークン「Zen」で仮想通貨とフィンテック関連の本命に浮上

日本システム技術[東1・4323]

目標価格:2000円

株価:1569円

単元株数:100株

独立系システムインテグレータ。成長が期待される医療ビッグデータ関連銘柄の大本命。東大と医療ビッグデータを活用した共同研究を開始した

日本サードパーティ[JQ・2488]

目標価格:1800円

株価:1330円

単元株数:100株

IT技術サービスを展開。新規事業の柱にロボティクスとAI(人工知能)を掲げ、米画像処理半導体大手のエヌビディア社にサービス提供している点でも注目

アセンテック[東マ・3565]

目標価格:8000円

株価:6430円

単元株数:100株

仮想デスクトップのソリューション販売事業を展開。「情報セキュリティー関連として注目。価格競争力あり中小企業にも普及しそう」(藤井氏)

カナミックネットワーク[東マ・3939]

目標価格:12000円

株価:6260円

単元株数:100株

医療・介護の情報共有プラットフォームを提供。「介護保険法において在宅医療・介護連携の取り組みが制度化されるなど同社に追い風が続く」(飯村氏)

SDエンターテインメント[JQ・4650]

目標価格:2000円

株価:1142円

単元株数:100株

RIZAPグループでアミューズメント、フィットネス事業を展開。「フィットネスを軸にした成長戦略を打ち出した。健康関連銘柄として注目」(飯村氏)

アンビション[東マ・3300]

目標価格:2000円

株価:1247円

単元株数:100株

不動産サブリースが主軸。「ブロックチェーンを用いた不動産賃貸管理システムをカイカと共同開発中。来年1月にも解禁される民泊にも注力」(飯村氏)

※株価は6月26日の終値「目標株価」は2、3か月の中期目標。この株価を突き抜ければ3倍株まで大化けする期待が高い

【藤井英敏氏】

カブ知恵代表。投資情報サイト「カブ知恵」を運営。日興証券、フィスコを経て現職。大型株から小型株、IPOまで幅広く監視し、投資情報を提供する

【飯村真由氏】

フィスコリサーチアナリスト。独自の相場観と取材に基づいた銘柄選びに定評。成長株を紹介するクラブフィスコの「飯村真由特選銘柄レポート」ではストップ高を連発中

取材・文/森田悦子

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