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人気集中、米国5銘柄「FAANG」への期待とリスク

7/10(月) 8:16配信

会社四季報オンライン

 今、米国で注目される銘柄といえば、FAANGが真っ先に挙げられる。ハイテク業界で優位的な地位を占めるフェイスブック、アップル、アマゾン、ネットフリックス、グーグル(上場はアルファベット)の頭文字をとった呼び名だ。ネットフリックスを除き、アリババを加えたFAAAと呼ぶ場合もある。いずれも、今年の米国相場を牽引しているハイテク銘柄の代表的な存在だ。2015年にもハイテク銘柄に人気が集中し、その時はアップルを除いてFANGと呼ばれた。なぜ、FAANGがこれほど注目を集めるのか? あらためて、その魅力と危うさを紹介したい。

 各社に共通するのは、ネットを活用した独自の事業モデルでグローバル規模の寡占化を進めている点だ。アップルはiPhoneを中心とした製品群が収益源。そのほか、サービス部門も収益を下支えしている。

 グーグルは、シェアを独占するネット検索サービス以外にも、買収した動画配信YouTubeなど矢継ぎ早にサービスを投入して利用者を獲得。データ分析を武器に広告収入を収益源とする。スマホ分野でもOS(基本ソフト)のアンドロイドを提供し、事業基盤を強化した。

 アマゾンはEコマースを軸として、無料動画配信などの特典を付与したプライム会員制度を設けて利用者数を増やしている。近年はクラウドサービスのAWSが急成長、並み居るライバルを引き離して圧倒的な地位を占めている。

 フェイスブックの強みはSNS最大の利用者数を獲得していることに加え、豊富な資金力を駆使してM&Aにも積極的なことだ。写真共有アプリのインスタグラムをまだ事業規模の小さい段階で買収、その後急成長させるなどM&A巧者の一面もある。

 映画やドラマなどのネット配信を手掛けるネットフリックスは、米国で主流のケーブルテレビより安価なネット放送に乗り換える“コード・カット”の追い風に乗り、有料会員数を増やした。海外でも浸透し、会員数は今や米国をしのぐほどに成長。大統領選挙を描いた「ハウス・オブ・カード」など魅力的なコンテンツを次々に投入している。

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