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MSCI指数を参考に意外な“ESG的銘柄"を物色してみた

7/10(月) 13:16配信

会社四季報オンライン

 3日に始まった7月第1週の東京株式市場は「閑散に売りなし」がしっくりくる相場が続いた。外国為替市場で一時1ドル=113円台後半まで円安が進行したのに株式市場が上げ潮ムードにならないのは、積極的に上値を追っていきづらいリスクへの警戒心が”マグマ”のようにマーケットに溜まっているのだろう。それでも東京都議選での自民大敗や北朝鮮のICBM発射、九州北部豪雨といった重大ニュースが重なったわりにはネガティブな反応は限定的だった。

 こうした緩慢な値動きに終始した最大の要因は、4日の米独立記念日の祝賀ムードに包まれ、トレーダーたちが商いの手を緩める時期に当たったからだろう。さらに短期でポジションを変える大口投資家は、週末7日に控えた米国6月雇用統計の発表と8日閉幕のG20首脳会議の内容を見極めるほうを優先して様子見を決め込んだことも影響した。

 となると”マグマ”は溜まっており、10日の週は前半から出来高を伴って値動きが急に荒くなるかもしれない。為替や景気敏感の値ガサ株はリスク警戒が解けないので引き続き様子をみたい。

■ 7日の値下がり率上位株は自律反発に期待

 短期で売り買いする投資家層は、いち早くリスク回避の姿勢を強め、6月に一気に上値を追っていった上昇銘柄の換金売りを着々と進めてきた感がある。2、5、8、11月期決算企業の株価をめぐる攻防にその一端を垣間見ることができる。

 たとえば7日に前日比282円(11%)安と売られ、東証1部値下がり率銘柄ランキングで1位となった乃村工藝社(9716)。2018年2月期の第1四半期決算が期待外れの内容に終わった。大口案件がなかった影響で売上高は前年同期比6.3%減、営業利益は同21.7%減となり、税負担が減って純益は同14%増となったが、人気離散の売りが浴びせられた。

 同値下がり率2位のベルク(9974)、3位マニー(7730)、4位MrMax(8203)、7位技研製作所(6289)も6日の決算内容を嫌気して7日は急反落した。週明けの続落を見越した手仕舞い売りが入ったのだろうが、それにしても下げ幅の大きさが目立つ。実際、乃村工藝社は、受注残が前年同期並の高水準だから今期の第2四半期予想は下方修正する必要性はないのではないか。今週はこうした大幅に調整した銘柄に自律反発期待の買いが集まりそうだ。売り方の買い戻しが入れば急反発が見込まれる。

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