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“凡人”から「世界一」に。エアレース室屋の波瀾万丈ストーリーと快進撃

7/10(月) 17:30配信

ダ・ヴィンチニュース

 日本人はスポーツ選手を熱く応援するファンが多いと聞く。もちろん、他国のファンもそれぞれ熱心に応援するけれど、選手へのリスペクトの度合いや温度がちょっと違うのだ。

 例えば、欧米人ならファンが選手にも対等なムードで気さくに話しているのをよく見かけるが、日本のファンは選手への敬意を熱く表現したり、「頑張って下さい!」と贈り物をしたり。言語や文化、気質など色んな背景があれど、日本人の思い入れは時に“パワフル”だ。

 そんなパワフルな応援を、文字どおりに力に変えたと明かし、母国で世界一に輝いたのが、レッドブル・エアレーサーの室屋義秀氏。「空のF1」と呼ばれるエアレースは、欧米で人気が高く、選手も欧米出身がほとんど。

 そんな“アウェイ”な最高峰スカイスポーツで、室屋氏は日本人どころかアジア人として初の選手に選ばれ、昨年6月には2度目の開催となった母国レースの千葉大会で悲願の初優勝を遂げた。

 室屋氏の自叙伝『翼のある人生』(室屋義秀/ミライカナイブックス)は、初優勝を遂げた記念日に出版されたが、なんと室屋氏は今年も千葉大会で優勝(!)。プレッシャーがかかる母国開催での連覇は容易ではなく、エアレース史上でも2人目の快挙だという。

 同レースでの勝ち上がり方は1000分の7秒という僅差やペナルティ審査のどんでん返しなど奇跡的(!)だった。誰よりも熱い声援を受けた室屋氏は「応援の力が働いたんだと思います」と強調した。

 こういう場合、“持ってる”と言うのかもしれないが、思えば“持ってる”選手というのは、大抵とてつもない努力を重ねているもの。室屋氏も、例外ではなかった。波瀾万丈の自叙伝の裏話など伺った。

■スタートは借金3000万円。「(本を)人生一度ぐらいつくるなら今かなと」

 現在44歳の室屋氏がエアレースに参加したのは、2009年シーズンから。レッドブルのスポンサードを得たのも、ほんの10年ほど前のことだ。それまでは、30歳を目前に3000万円の借金を背負って練習機を購入することに始まり、幾多の資金難と立ち行かなくなるようなピンチの連続。自叙伝ながらハラハラしながら一気に読んでしまった。

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