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うんこにこだわる学者「人間を知りたければ、うんこを探れ」

7/11(火) 7:00配信

NEWS ポストセブン

 子どもだけでなく大人にも大人気の「うんこ漢字ドリル」。うんこの話をすると、お母さんはくだらないと言うかもしれない。しかし、うんこは人間を知るためにはとても重要なものだと教えてくれた恩師とその教えについての思い出を、諏訪中央病院名誉院長の鎌田實医師が語る。

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 小学生の「うんこ漢字ドリル」(文響社)が話題を呼んでいる。小学1~6年で学習する漢字を、「うんこ」とからめて、笑いながら学ぼうというもの。すでに220万部を突破した。

 たとえば、「歩」という字は、「“止”まって、“少”しうんこをして、また歩くとおぼえるのじゃ!」ひげに眼鏡のうんこ先生が、アドバイスしてくれる。

 小学4年生用にはこんなものもある。「世界平和のためには、博愛の心とうんこが大切だ」「博」の字を覚えるのが狙いだが、なかなかシュールな例文だ。小学3年生用では「すもうのたい戦相手がまわしにうんこを付けている」という例文。汚いなあ。でも、子どもはこういうのが好きなんだろう。うんこは楽しい。

 子どもほど堂々と笑いにはしないが、うんこにこだわる大人も多い。恩師、故・三木成夫先生もその一人である。ぼくは大学で三木先生から「発生学」を学んだ。『胎児の世界 人類の生命記憶』(三木成夫著、中公新書)は名著である。

 三木先生は、「ヒトはそれぞれの体のなかに、生命記憶をもっている」と語っていた。

 胎児は、子宮のなかで生命進化の歴史をたどりながら生まれてくる。受精から出産までの十月十日の間、胎児は細胞から原始魚類に変化し、やがて陸へと上がって哺乳類のヒトへ、そんな生命進化の時間を一気に駆け抜けていく。ほの暗い羊水のなかで、人知れず胎児は進化の記憶を体現しているのである。そんなことを熱く語る三木先生は、とてもロマンチストだった。

 最近、読んだ『人体 5億年の記憶-解剖学者・三木成夫の世界-』(海鳴社、布施英利著)には、うんこの話をする三木先生のエピソードが書かれている。

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