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佐賀で「やらしい」は○○という意味だった!共通語とまるで意味の違う方言7選

7/11(火) 7:12配信

@DIME

「地方から上京してきた人あるある」のひとつに、それまで共通語だとばかり思っていた言葉が、実はふるさとローカルな方言だと知って、びっくりするというものがある。

例えば、佐賀県では「あの赤ちゃんやらしかねー」というふうに、「かわいい」の意味で「やらしい」という言葉が使われるが、方言であることを知らずにいると、恥ずかしい思いをすることもあったりする。

そういった方言を一堂に集めて一冊にまとめたのが先日発売された『誤解されやすい方言小辞典』(篠崎晃一/三省堂)。

本書では、共通語とまるで異なる意味で使われている各地の方言が、181語収録されている。飲み会の席などでのちょっとした話題の種や、トリビア自慢に使えそうな面白い方言が満載で、読むだけでも楽しい。

今回は、本書の中から筆者の視点で面白いと感じた方言を、7つピックアップして紹介する。

●「おひめさま」(熊本)

熊本で「おひめさま」と言ったら、まぶたに細菌が感染して起こる炎症の「ものもらい」を指す。「ものもらい」は全国各地に様々な方言があるが、病名を口に出すとその病にかかるという言い伝えから、あえて口にするのも憚られる言葉をあてている所もある。

「おひめさま」も似た発想で、庶民には遠い存在である「お姫様」の言葉をあて、病とのかかわり合いを遠ざけようとする心理が働いているという。

●「からかう」(山梨)

山梨では、「いろいろ手を尽くす」とか「あれこれやってみる」の意味で使われる。例えば「スマホの調子が悪いから、からかってくれ」は、スマホの不具合を診てほしいといった意味合い。

「からかう」は、室町時代においては「関心を寄せる」、「かかわる」の意味で使われ、山梨ではその用法が残ったものと思われる。

●「きもい」(愛知、岐阜)

「気持ち悪い」を縮めた若者言葉として定着した「きもい」だが、これが中部の一部地域では「きつい」の意味がある。

「この服はちょっときもい」とは、服がきついということで、けして気味の悪い服だと言っているのではない。

●「せこい」(徳島)

徳島では「せこい」と言えば、「つらい」、「苦しい」を意味する。「風邪をひいてせこい」と言っても、「風邪をひくとはけち臭い」というわけでなく、「風邪で苦しい」と訴えている。

肉体的なつらさだけでなく、精神的なつらさや経済的な苦境にも使われる、広い意味合いを持った表現である。

●「とろける」(青森)

青森では「片付ける」の意味で「とろける」を使う。「道路の雪とろけた」とは、路上の雪がとけたわけでなくて、「道路の雪かきをした」という意味になる。

おそらく平安時代に使われていた「取り除ける」が、時代とともに形を変えて「とろける」になったとみられる。

●「みずくさい」(関西、西日本の一部)

関西や西日本の一部地域の人が、「このみそ汁、みずくさい」と言っても、みそ汁がよそよそしくて他人行儀なわけではない。ここでは「味がうすい」の意味で使われている。

鎌倉時代においては「水くさき酒」という表現があるが、これは「水っぽい酒」を意味した。他の地域では、「よそよそしい」の意味へと変質したが、この地域だけは本来の意味が残っているというわけ。

●「もえる」(徳島、鳥取)

徳島、鳥取で「もえる」とくれば、「増える」を意味する。「公園に来る人がもえる」は「人が増えた」のであって、「人が萌えた」わけではない。

さらに徳島の一部では、「大きくなる」の意味で使われることも。「お芋がだいぶもえとる」と言っても、芋がほくほく焼けている様を表しているのではなく、作物の芋が成長していることを意味している。

文/鈴木拓也

@DIME編集部

最終更新:7/11(火) 7:12
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