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【MLB】アーロン・ジャッジとは何者か? 養子からヤンキースのスーパースターへ

7/11(火) 18:25配信

ベースボールチャンネル

 今季のMLBで最も注目を浴びている男、アーロン・ジャッジ。名門ニューヨーク・ヤンキースに現れた超新星は、イチロー外野手以来の新人王とMVPのダブル受賞、さらには三冠王も視野に打ちまくっている。

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 ジャッジは、2013年にフレズノ州立大学からドラフト1巡目全体32位でニューヨーク・ヤンキースから指名を受けた。右投げ右打ちで身長201センチ、体重128キロと、MLBの野手の中でもかなりの大柄だ。

 ジャッジは、『MLB.com』のインタビューで幼少時代を次のように振り返る。「もし、母親がいなければ、私はヤンキースの一員にはなれていなかったでしょう。母親が私に教えてくれたアドバイス、良いことと悪いことの違い、人々への接し方、努力の方法など彼女のすべての教えが、今の自分を作り上げました」

 実は、ジャッジは産まれた次の日にジャッジ夫妻に養子として引き取られたのだ。教師をしていたという夫妻は、ジャッジが10歳のときに、養子であることを告げたという。

 「10歳のときに私が養子であることを告げられました。でも、自分は『オーケー、全然構わないよ』といった感じだったと思います。なぜなら、それでも母親は自分の母親で、唯一知っている母親だし、父親も同じで唯一知っている父親だったからです」

 「特に変わったことはありませんでした。実を言うと自分でもあまり覚えていないのです。私にとっては大したことではなかったからです」

 ヤンキースに入団したジャッジはマイナー時代から一貫して右翼手を守り、2016年にメジャーデビュー。デビュー戦となったタンパベイ・レイズ戦の初打席でバックスクリーンに本塁打を放つ華々しいデビューを飾ると、続く試合でも本塁打。しかし、その後はMLBの壁にぶち当たり、この年は打率.179、4本塁打、10打点で終えた。

ヤンキースのスーパースターへ

 しかし、25歳となった今季に大ブレイクを果たす。要因はオフシーズンにアラン・コックレル打撃コーチと共に打撃時の下半身の使い方を変えたためだと複数メディアが報じている。そのジャッジは、4月に10本塁打を放ち、月間最優秀新人を受賞すると、3ヶ月連続受賞を果たす大活躍だ。

 そして、前半戦だけで30本塁打を記録。歴史あるヤンキースの新人最多本塁打記録(1936年:ジョー・ディマジオ、29本)を前半戦だけで更新するなど、その勢いはとどまることを知らない。

 さらに、10日に出場したオールスターゲームのホームランダービーでは、一人だけ規格外のパワーを見せつけて計47本塁打を放ち、新人としては史上初の単独優勝を果たす。決勝戦では4分の持ち時間のうち約2分しか使わずに、優勝を決めたことは今後も語り継がれること間違いなしだ。

 ジャッジは、前半戦終了時点で、打率.329(リーグ3位)、30本塁打(同1位)、66打点(同2位)の成績を残している。新人王はほぼ手中に収め、さらにMVPとのダブル受賞も期待される。仮に両タイトルのダブル受賞となれば、2001年のイチロー以来史上3人目の達成者となる。

 そして、三冠王の可能性も大いにあると言えるだろう。もちろん、新人での三冠王となれば史上初の快挙だ。

 まだ、前半戦を終えただけではあるが、新人ながらすでにヤンキースの歴史に残る大砲へと進化を続けるジャッジ。後半戦はどれだけ打つのか。未来のスーパースターのその姿から目が離せない。

ベースボールチャンネル編集部