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PMSに朗報 最新のエクオール事情をキャッチアップ

7/11(火) 5:00配信

日経ウーマンオンライン(日経ウーマン)

生理前後の不調を改善するには?

 生理周期の中でも、「生理前と生理中が嫌」という女性が多いそうですが、生理痛で会社を休みたくなってしまうという人には、「まず一度、婦人科にかかってほしい」と高尾さん。

 「病気があって生理が重いのか、病気がなくて生理が重いのかをはっきり分ける必要があります。生理が重くなる病気の代表は子宮内膜症ですが、それなら治療を始めたほうがいい。生理が来るたびに悪化することを食い止めることもできるし、生理痛の症状を緩和することもできます」(高尾さん)

 一方で、若くて出産経験のない人で生理が重い人も多いのだとか。子宮の出口が硬く、子宮の過剰な収縮につながっていることが理由です。そういう人は、「痛み止めを上手に使うのは選択の一つだと覚えていただきたい」と高尾さんはアドバイスします。

 生理前のプロゲステロンが出ている時期に体調がイマイチだと感じる「月経前症候群」(PMS)については、原因がはっきり分かっていないそうです。ただ、「プロゲステロンが多くの不調の原因の一つになっていることは間違いない」のだそう。解決法はあるのでしょうか?

 「PMSを解決する方法として、婦人科の医者が提案するのは低用量ピルです。もともとは避妊目的に作られた、エストロゲンとプロゲステロンの合わさったお薬です。これによって体はエストロゲンもプロゲステロンも出ていると錯覚するため、排卵も起こらなければ、それ以降のプロゲステロンが出る期間もなくなります。

 そのため、生理前に調子が悪い人や生理の量が多い方、生理痛がつらい方、生理がバラバラでいつ来るか分からない方に勧めており、いろいろな治療の選択肢の一つとなってきています」(高尾さん)

自分に合った方法を取り入れる時代に

 それでもホルモン剤には抵抗があるという人には、「大豆イソフラボンを腸の中で代謝してできるエクオールという物質」があると高尾さんは紹介します。

 「『大豆イソフラボンが女性に良い』という話は聞いたことがあるかもしれません。この理由が随分解明されてきました。実は、大豆イソフラボン自体が女性の体に良いというわけではなく、大豆イソフラボンを腸の中で代謝してできる『エクオール』という物質が女性ホルモンに似た作用をするため、女性に良いのです」

 このエクオールを作るための腸内細菌は、日本人の二人に一人しか持っておらず、その有無を尿で手軽に検査することもできるそう。「作れると分かった人は、大豆を積極的に摂取することでエクオールの女性ホルモン様作用をゲットできる」と高尾さんは説明します。

 その腸内細菌がない人には、サプリメントの状態でエクオールを摂取する方法があるとのこと。高尾さんによれば、更年期症状、骨粗しょう症、メタボリックシンドローム、肌のしみ・しわに関して有意に改善できるという報告がすでにされているそうです。

 「更年期障害では、ホルモン補充療法が婦人科のファーストチョイスになるのですが、ホルモン剤は嫌という女性もいらっしゃいます。そういう方にエクオールを続けていただくと、8週間~12週間くらいで症状は改善していきます。ちなみに、ホルモン補充療法をした人の汗や火照りは大体4週間以内に改善しています」

 また、「PMSに対してピルは嫌という方にエクオールを勧める時代になっているのかなと私自身は思います」と高尾さん。エクオールを作れない人にPMSの症状が出やすいというデータも出ています。

 最後に高尾さんは、「私たち女性はコンディションに左右される生き物ですから、できることを上手に取り入れていってほしいと思います。必要であればピルでも全然構わないと思いますし、他の選択をしたい方にはエクオールが使えたりもします。いくつもある選択肢をちゃんと知った上で、上手にご自身に合うものを選んでいくことによって、自分のコンディションを自分で選択していく時代なのではないでしょうか」と、会場に語りかけて締めくくりました。

文/飯田樹 写真/中村嘉昭

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