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最弱巨人率いた堀内恒夫氏が提案「由伸巨人が浮上する方法」

7/12(水) 16:00配信

NEWS ポストセブン

 球団史上最悪の13連敗を喫するなど、“史上最弱”と囁かれる由伸巨人。高橋由伸政権以前、“史上最弱”の汚名を受けていたのが堀内恒夫監督率いる2005年の巨人だった。堀内氏に今年の巨人の低迷の理由を尋ねると、こうぼやいた。

「愚痴になっちゃうから、これまで取材は全て断わってきたんだけどな……」

 2005年の堀内巨人は、「守りの野球」を掲げたが、クローザーとして獲得したミセリが開幕1か月で退団。上原浩治、高橋由伸、清原和博、ローズら主力の相次ぐ故障離脱によって、球団ワーストの80敗を記録した(順位は5位)。

“弱い巨人”を率いる監督の気持ちを誰よりも理解する堀内氏はこう語り始めた。

「高橋監督の最大のミスは『外国人選手の入れ替え』です。7連敗となった6月1日の試合直後、監督は守護神のカミネロを二軍に落とし、貧打解消のために内野手のクルーズを一軍に上げた。そのせいで、チームを支えてきたカミネロ→マシソンとつなぐ“勝利の方程式”が崩れたのです」

 それまでカミネロは21登板で13セーブ、防御率1.96と絶好調だった。一方でチーム打率は2割3分7厘と低迷。そこで由伸監督は、当時二軍で3割8本塁打を打っていたクルーズの昇格を決断しカミネロを二軍へ。それが裏目に出た。由伸監督には同情する面もあるという。

「監督就任のタイミングが悪かったと思う。どんなチームでも長期的に見れば戦力には“過渡期”があり、いまの巨人はまさにその時期。常に勝利を求められる巨人は、毎年、他チームから選手を連れてくるため、戦力がダブつく。今年なら一塁の阿部(慎之助)、村田(修一)、マギーと同じポジションに集中している。

 私のときも清原、江藤らがファーストで被っていた。しかも清原は2年間怪我ばかりで……。もちろん、選手のやりくりも含めて監督の責任ですが、チームを生まれ変わらせるには時間がかかるのも事実。私は志半ばで解任されて、後任の原(辰徳)に美味しいところを持っていかれた(苦笑)。高橋監督に関しては、フロントは我慢して、最低でも5年は待ってあげるべきです」

 時折グチを漏らすものの苦しむ後輩監督を優しくフォローする堀内氏。最後にこんなアドバイスを送った。

「7月中に勝率を5割に持っていけば、8~9月で勝負ができる。打撃の改善はすぐには難しいので、終盤3イニングを任せられるリリーフ体制を早く整えて逆転負けを減らすことが重要。高橋監督にとっては試練だね。“勝ちたい”という信念だけは曲げるな!」

 由伸監督は大先輩の金言に耳を傾け、巻き返せるか。

※週刊ポスト2017年7月21・28日号