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『髑髏城の七人』3バージョンめは、松山ケンイチの一人二役、向井理は殺陣を封印? 生瀬勝久は全員ぶっ潰す? 何が起こるか、期待しかない!

7/12(水) 17:00配信

otoCoto

360℃、客席がまわる劇場で、1年間にわたり、花、鳥、風、月と趣向を変えながら上演されている、これまでにないエンターテインメント、劇団☆新感線『髑髏城の七人』。阿部サダヲ、森山未來、早乙女太一が大活躍する「鳥」バージョン(鳥髑髏)が絶賛上演中の今、「風」バージョン(風髑髏)の製作発表会見が行われました。

『髑髏城の七人』とは、劇団☆新感線の出世作で、90年の初演から7年ごとに上演されている。戦国時代、“本能寺の変”の後、関東を舞台にした、歴史ロマンあふれるアクション活劇。
関東を拠点に怪しい動きをしている謎の天魔王率いる関東髑髏党、風来坊の捨之介、髑髏党に追われている少女・沙霧、絶世の美女・極楽太夫、関八州荒武者隊を率いる暴れん坊の兵庫、匠の刀鍛冶・雁鉄斎などなど、個性的なキャラクターが大活躍する、この公演は、「花」バージョン、「鳥」バージョンと、何度見ても楽しい。ストーリーはほぼ同じとはいえ、各バージョン、キャストが違い、その俳優の個性で、台本も一部書き換えられ、演出も違ってくるため、飽きることがない。むしろ、それぞれの違いを楽しみたくなってしまう。

「風」バージョンは、『髑髏城の七人』が上演された初期の設定だった捨之介と天魔王を、同じ俳優が兼ねるパターン(古田新太、市川染五郎がやった)となる。ひとり二役という偉業に挑むのは、演技派として誉れも高い松山ケンイチだ。

この日の会見は、最初に、幕がおりると、松山ケンイチ 、向井理 、田中麗奈 、橋本じゅん 、山内圭哉、岸井ゆきの、生瀬勝久 がステージに立っているという演出だったが、何かがおかしい……。よく見ると、中央の松山ケンイチは、人形だった。松山が二役に挑むということから発想された特別企画である。

最初、ものすごく俳優たちがキメキメに立っていて、いくら華々しい会見とはいえ、そんなにキメる? と面白く感じたのだが、後で思えば、人形に気づかせないための、マネキンチャレンジ的な遊び心だったのではないか(深読みかもしれません)。

種明かしの後、松山だけ、客席を通って、ステージに登場。隣の田中麗奈が、ホンモノの松山の頬をつついていた。
松山人形は、3Dプリンタでつくられたもので、ややひんやりはするが、触感もいいらしい。90万円もしたという(ちなみに、豊洲に作られたIHI ステージアラウンド東京という劇場のプロジェクトには120億円かかっているそうだ)。「風」公演中、劇場に飾られる予定と発表された。

さて、出演者と、演出家・いのうえひでのりと作家・中島かずきによる、熱い意気込みに笑いをまぶしながらの楽しい会見のあと、松山や向井理が人形をもって退場したのも微笑ましかった。
向井理は、松山演じる天魔王との殺陣シーンがみどころになる役(無界屋蘭兵衛)だが、「鳥髑髏の早乙女太一さんの殺陣は、日本最高峰の殺陣なので、ぼくは殺陣を封印して、会話劇で闘いたい」というようなことを言って場を沸かせた。多分ないとは思うが、もし実現したら画期的だ。

松山は、捨之介役は、着流し、雪駄での殺陣が代々踏襲されているため、すでに雪駄に慣れるよう、ずっと履いているそうだ。徹底して役になりきることで定評ある松山、二役の場合、彼のメンタルはいったいどうなるのだろうか。

「花」も「鳥」も見た人も、「風」バージョンも見逃せそうにないし、まだ1回も見てない人は、そろそろ見ておくべきだろう。

木俣冬

最終更新:7/12(水) 17:00
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