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『ティファニーで朝食を』のオードリー・ヘプバーンが歌った有名ソングの誕生秘話

7/12(水) 17:30配信

ハーパーズ バザー・オンライン

わずか10節から成る、とてもシンプルな曲。でも、遠大なメロディーとロマンティックな詩が、1961年に公開されたトルーマン・カポーティー原作の『ティファニーで朝食を』に夢のようなサウンドトラックをもたらした。『ムーンリバー』はオスカーで最優秀オリジナル曲賞と2つのグラミー賞、レコード・オブ・ザ・イヤーにソング・オブ・ザ・イヤーを受賞。そしてもちろん、アンディー・ウィリアムズやフランク・シナトラ、ジュディー・ガーランド、アレサ・フランクリンをはじめ名だたるアーティストによって、何千回とカバーされてきた。

【動画】『ティファニーで朝食を』劇中でオードリー・ヘプバーンが『ムーンリバー』を歌うシーン

ヘンリー・マンシーニとジョニー・マーサーがかき作詞を手掛け、ホリー・ゴライトリー役のオードリー・ヘプバーンが歌ったこの魅惑的な歌は、そもそもどのようにしてできあがったのだろうか? 
信じられないかもしれないが、スタジオは当時、ヘプバーンが歌手としては不十分だと心配していたと言われる。そこで彼女の声を吹き替えにしようと考えた。しかし、『ピンクパンサー』のテーマを書いた作曲家のヘンリー・マンシーニが『パリの恋人』のパフォーマンスを見て、彼女の狭い音域でも可能な特別な曲を作ったのだ。最初の3音を作るのに一ヶ月かかったが、その後はわずか30分ほどで完成したと、マンシーニの未亡人ジニーが、2015年のBBCのインタビューで語っている。

マンシーニは、作詞を1500曲以上も手がけた経歴を持つマーサーに依頼。作中でゴライトリーはマンハッタンに住んでいるためNYのハドソン川のことを歌ったと思っている人は多いが、実際は南部にある川にインスパイアされたのだという。マーサーは、ジョージア州サヴァンナのバーンサイド島にあったバック川を見下ろす子供の頃の家を思い出しながらコーラス部分を書いたと、『Savannah Now』紙は解説している。『ブルーリバー』と仮題が付けられていたが、そのタイトルは既に使われていたことを知り、変えたそうだ。映画公開から1年後、チャタム・カウンティー・コミッション(役所)は、バック川のその箇所に“ムーンリバー”とニックネームをつけた。

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