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F1ホンダ、得点0も待望のスペック3は「レースをしている」感あり

7/12(水) 11:40配信

webスポルティーバ

 レースは結果がすべて――。チャンピオンシップがポイントによって争われる以上、それは厳然たる事実だ。

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 しかし、結果がすべてを語ってくれるわけではない。結果だけを見てすべてを理解することはできない。マクラーレン・ホンダの第9戦・オーストリアGPは12位とリタイアという結果に終わった。しかし、その結果を見るだけでは真実はわからない。

「今日はエンジンが全然遅い!」

 土曜にマシンをドライブしたフェルナンド・アロンソは、エンジニアに向かってそう言った。フリー走行では「ストレート(の速度)を見たか? 信じられないよ!」と言い、予選Q1では「ターン8の出口からパワーがない。トラブルじゃないのか?」とも言った。

 しかしそれは、前日に走ったスペック3から旧型のスペック2へと戻したがために感じたことだった。アロンソ自身は当初「大した違いはない」と語り、スペック3に大きな期待はしていなかったものの、同じサーキットで比べてみれば、それだけ違いがあったというわけだ。

 一般的に、10kW(約13.6馬力)程度の違いというのは、ドライバーがそう簡単に体感できるものではないという。

「フェアに考えて(ドライバーの感覚としては)違いはわからないと思います。たとえばバルセロナ合同テストで、1周目と2周目でエンジンを換えたりすれば、さすがに『変わったね!』ってすぐわかると思いますけど、違うサーキットで違うエンジンを走らせても、その違いはわからないとは思います」(ホンダ・長谷川祐介F1総責任者)

 金曜の走行後にMGU-H(※)に問題が見つかったため、スペアのパワーユニットに交換せざるを得ず、皮肉なことにアロンソは金曜はスペック3、土曜はスペック2で走行して直接的な比較を体感することになった。その反応が、スペック3の前日に比べて「スペック2の今日は全然遅い」というものだったというわけだ。

※MGU-H=Motor Generator Unit-Heatの略。排気ガスから熱エネルギーを回生する装置。

 予選Q2で7位のロマン・グロージャン(ハース)から12位のアロンソまでは0.283秒差。約0.3秒のタイムアップを果たしたスペック3を積んでいれば、アロンソは余裕を持ってQ3に進むことができたはずだった。

 前戦アゼルバイジャンGPでトラブル対策済みのMGU-Hを投入したにもかかわらず、わずか2戦目のオーストリアでふたたびトラブルに見舞われたことについては、ホンダ内でも動揺が走った。金曜の走行後にマシンを完全に分解してメンテナンスし、夜までにふたたび組み直してエンジンをかけたところ、ターボチャージャーの回転数がスムーズに上がらず、ターボに直結しているMGU-Hの不具合が発覚。急きょスペアパワーユニットへの交換を行なうことになったのだ。

 またしてもターボとつながるシャフトのベアリングに不具合が発生したが、原因はすでに対策を打ったものとは別のところにあった。

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