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サウナファンの必需品「サウナハット」のソイソース問題

7/12(水) 18:30配信

@DIME

 前にも“ヘルシンキのサウナでは、サウナハットをかぶってる人とは一人も出会わなかった”って書いた。

 そしたら、すでに自身3~4度目になる北欧~ロシアのサウナ旅行にいってる知り合いからこんなラインが来た。

『ヘルシンキでサウナハットをかぶってはしゃいでいるのは日本人観光客だけで、フィンランド人からは珍しがられているそうです』

 そうか…。ここ最近、日本でもサウナハットが流行ってきてるし、フィンランドまでサウナ入りに旅行に行くって人も増えてきてるけど、ヘルシンキのサウナでもサウナハットかぶっちゃったか、日本人…。

 もっと回りの雰囲気見てから入れよ、サウナ。たしかにヘルシンキでもサウナハットは売ってるよ。売ってるけどさ、あれは、サウナ室内でヴィヒタでウィスキングをする施術者が被る為に売ってるんじゃないの。なにしろウィッスキングされる方は横になってて頭が下の方だからいいけど、施術する方は立ってて頭が温度でいうと20度くらいは高い所にあるからさ。

 それに客ならば頭がのぼせたら好き勝手にサウナ室から出れるけど、施術する方かは仕事だから出れないもんね。だから頭が熱くならないように被る。

 あとはフィンランドでは北部のラップランドの、それもロシア国境に近い地区で行われる、ロシアのバーニャのように、途切れることなくストーブに水をかけ続け、常に頭の上の方から熱い熱気が降り注ぎ続けてるタイプのサウナに入る場合に被るもんだろうなァ。

 ヘルシンキのような、ロウリュも3~5分に一回くらい。マイルドな中で会話を楽しむようなサウナでは必要ないってのが、あっちの常識なんだね。

 もしかすると、ヘルシンキで売ってるサウナハットって、浅草の仲見世で売ってる外国人向けの日本人は絶対着ないようなテロンテロンの化繊の安和服みたいなもんなんじゃないか? って気すらする。

 で! 日本で主流のタオルで仰ぐロウリュサービス……正式名称アウフグースの場合はサウナハットをかぶるのか? 本場のドイツでアウフグースの世界大会っていうのがあるんだけど、それの動画を見てみると、仰いでもらう客の5人に1人くらいがサウナハットをかぶってる状態。まぁかぶってない人のが多いんだよ。まぁ好みもあるけど、

「かぶってるのはサウナマニア!」

 みたいなことはまったくねェな、こりゃ。

『なんでも醤油をかける自称料理通外国人』

 日本でかぶってる人も「サウナハットをかぶってる方が、長くサウナ室にいられる」って意見もあって“頭は温めず、身体だけは長時間あたためたい”ってことなんだろうけど、同じような熱さのサウナが主流の、そして昔からサウナハットがアイテムとして、文化として存在している今のヘルシンキでは、サウナ室でサウナハットをかぶる人はいないってことは事実として押さえておきたい。

「でも日本には日本のオリジナルの自由なサウナがあってもいい!」

 って人もいるだろうし、それは御自由でございますが、そもそもサウナハットは日本のオリジナルじゃないからさ。日本のオリジナルを自由に作りたいんなら、頭に手拭い巻いとけばいいんじゃねェの? その方が手軽だし。

 とりあえずこれだけはいっときたいのは、ヘルシンキのサウナではサウナハットかぶるのは辞めた方がイイってことだ。

 これってなんだろね。例を挙げれば、海外で和食が流行って、醤油もポピュラーになってるじゃない? 「ソイソース、エクセレント~!!」とかいって。

 で、日本料理はソイソースだ! って理解して、日本料理が大好きになって、日本料理を判ってる気になって、ついに日本に旅行きてさ。日本料理屋に念願叶って飯食い行って、卓上の醤油を見て感激し、醤油を刺身につけるだけにとどまらず、煮物だろうが、焼き物だろうが、ゴハンだろうがなんでもかんでもブッかけちゃうようなもんかねェ。

 いや、実際いるからね、こういうちょっと日本料理知ってるつもり外国人。

 そんでもって日本料理サイコー! ソイソースエクセレント! とかいってる。やりたいんならやってもいいけど、それは日本人には奇異に映る。

 本人は「ナンデヘン? ソイソースサイコ~よ~!!」とかいいたいかもしれないし、本人はそれが「デリ~シャス!」って思ってるかもしれないが、長いこと醤油の文化に慣れ親しんでる、醤油の本質をDNA的にも理解している日本人には、半可通の外国人にしか映らない。

 ヘルシンキのサウナハットは、これと同じだろうね。

 ってことで前半のネタは終了し、後半は、その前半にちょっと関連したイイ意味で日本オリジナルのナイスサウナの話。

『サウナ愛にご褒美のあるサウナ』

 4年くらい前から、家からもまぁ 近いってんでちょこちょこ通ってる自由が丘の銭湯『M湯(仮名)』。

 ここさ、水風呂に関しては20度超えという状況なんだけど、ちょこちょこ行くのはサウナ室がやけにいいんですよね。

 それは遠赤外線ストーブの横にお湯を張った金ダライを置いて、湿度を中湿に保っているっていうのもあるんだけど、ヤケにサウナ室がキレイなんですよ。

 なんでかっていうと秘密があって、銭湯ってサウナ料金を追加すると、タオルとかも貸してくれる所あるでしょ? でもここはタオルじゃなくて、なんとサウナ室に敷くサウナマットを貸してくれるの。ようするにサウナマットは常時敷きっぱなしじゃなくて、自分の分だけ持って入るスタイル。

 海外なんかだとバスタオルを持って入る所も多いけれど、あのオレンジがかった黄色いバスマットを一人一枚貸してくれて、これをケツに敷いて入る。もちろん、サウナ室から出て水風呂入ったり、身体洗ったりする時時用に、サウナ室の入り口のすぐ外には、そのサウナマットを置いておく棚もある。

 で、このスタイルがいい所は、ほら? ケツに敷いてベンチに座って足だけ下の段に置くと、どうしても下の段に汗が落ちちゃうじゃない? でもサウナ愛を持って、汗は全部サウナマットに吸わせよう! って思ったら、必然的に足を上に上げて、アグラだったり、体育座りだったり、片膝座りだったりになるワケですよね。

 するとまた必然的に、足を下の段に奥寄りも暖まるわけですよね、上の方が温度高いんだから。

 ようするに、サウナ愛を持って、サウナ室をキレイに利用しようとすればするほど、そのご褒美のように足が暖まり、足が暖まることで身体全体もよく暖まってくる!

 サウナ愛がある人ほど身体があたたまり、愛のないヤツは、それに比べると身体が暖まらない!

 これぞ『情けは人の為ならず』サウナというか『因果応報』サウナといいますかね。

 自由が丘っていう場所柄もあるのか、スマートですよ、このシステム!!

 それに銭湯自体は繁盛してるんだけど、サウナ利用者はけっこう少ないんでユッタリと汗かけるし、サウナマットが人の汗でグチョグチョなんてことも当然ない! その清潔さも自由が丘っぽい。

 ただ最初にいった時、サウナ利用者が少ないどころかオレしかいなかったんで(こういう時がけっこう多い)、渡されたサウナマットをどう使うのか模倣する見本もいなく、てっきりバスタオルだとばっかり思ってちゃんと使えなかったことは今反省しております。ケツに自分のタオルをよく絞って敷いてはいましたが…。

文/カーツさとう

@DIME編集部

最終更新:7/12(水) 18:30
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