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ポルシェの世界観と走りをヨーロッパで堪能できる「ポルシェ・トラベルクラブ」のドライブツアー

7/13(木) 7:20配信

@DIME

 ヨーロッパの自動車メーカーの間では、顧客参加型のドライビングツアーを実施するところが増えてきている。このコラムでも、先日、ランボルギーニのオーストラリア・メルボルンでのツアーの様子を紹介したが、実は、この分野ではポルシェが老舗なのである。「ポルシェ・トラベルクラブ」という別会社を設立し、その活動はもう20年にも及んでいる。

 数年前に、僕もヨーロッパで行われたツアーに参加したことがある。ドイツ・シュツットガルトの本社から新車の『911』を2台と『パナメーラ』3台を参加者同士で交代しながらライン川沿いに走り、まずは川を見下ろす古城のレストランでランチ。

 そこから、「黒い森」と称される風光明媚な森林地帯を走り、クラシックなオーベルジュに宿泊。ジビエ料理とワインをじっくりと楽しんだ。ネット検索では見付けられそうにない超隠れ家的なところだった。翌日は、アウトバーンの速度無制限区間で『911』と『パナメーラ』の超高性能を堪能した後、延々と続くワインディングロードも走って、夕方にシュツットガルトに戻ってくるというコースだった。

 5台はインストラクターが乗る『カイエン』に先導され、最後の1台にももう1台の『カイエン』がバックアップする。それぞれの新車には専用の地図が用意され、完璧にセットアップされたカーナビ、インストラクターに通じる無線などが積まれ、迷子の心配はない。

 隊列を組む必要もないので、自分のペースで走れる。インストラクターたちはプロフェッショナルで、安全運転と運転の楽しみとポルシェの魅力それぞれを矛盾することなく、参加者を楽しませてくれた。参加者はみんなヨーロッパ各国からの人々だったが、全員がアウトバーン速度無制限区間でのポルシェのパフォーマンスに感激していた。

「あの直線で、私は250km/h以上出した」

「僕も200km/h以上で走ったが、安定感が素晴らしかった」

 ディナーの席で、興奮しながら感想を語り合っていた。

「パナメーラを買おうかどうしようか悩んでいたけれども、このツアーに参加して決心が付いた。注文することにしたよ」

 ツアーには安くはない費用を参加者各自が支払って参加して来ていたが、新車のポルシェを2日間、古城レストランと5つ星オーベルジュ、2日目のランチ、インストラクター、「ポルシェ・トラベルクラブ」と刺繍されたジャケットやキャップなどの記念品セットなど、内容を考えると大いに納得できた。

 ポルシェ・トラベルクラブは、様々なツアーを企画してあり、短いと半日ツアー、長いと一週間のスペイン一周や北極圏での氷と雪のツアーなどまで用意されている。共通しているのは、単にクルマを走らせるだけではなく、グルメや絶景、世界遺産、極上ホテルステイ、パーティなど、旅を楽しむ様々な要素が織り込まれていることだ。ドライブだけでなく、ライフスタイルを提供している。もちろん、ポルシェなのでサーキットを走り込むというものもある。

 Webサイトから誰でも申し込むことができて、シュツットガルトに出掛ければ良いから、その前後にまた別の旅の予定を組むことだってできる。ただ、そうなると日本からの航空機の手配や、ツアー中は英語オンリーという点に二の足を踏んでしまう人もいるだろう。そうした人たちのために、ポルシェジャパンとJTBが日本からのパッケージツアーを企画している。

 今年も、10月のツアーの募集が始まったところだ。今年は、「ライプツィヒとワイマールツアー6日間」。帰国前にフランクフルトでの自由行動もセットされている。羽田からの往復便と日本語通訳も手配されているので安心だ。僕は一人でも多くの人がヨーロッパで運転してみることを勧めたい。

「なぜ、ヨーロッパのクルマは魅力的なのか?」という問いに対する答えを旅の中から導き出すことができるからだ。それを考えながら運転していると、風景の持つ“意味”が見えてくる。クルマそのものの魅力を十二分に引き出すことができると同時に、アウトバーンの速度無制限区間の存在や、合理的にできている交通インフラ、納得できる運転マナーやルールなどでも彼我の違いを体得することだろう。

 クルマが好きだったら、旅が好きだったら、機会を作ってヨーロッパでハンドルを握ってみて欲しい。いきなりではハードルが高いから、こうした日本からのツアーに参加するのは良い選択だ。

 そして、さらに余裕ができたら、次はランボルギーニ、その次はランドローバー、ベントレー……と、各社のツアーに参加し較べられたら最高だし、たぶんレンタカーを借りて、自分で決めた目的地を訪ねたくなってくるだろう。その、能動的に自由に旅したくなるモチベーションこそがクルマで旅する魅力の本質であり、それが可能なのがヨーロッパなのである。

文/金子浩久

@DIME編集部

最終更新:7/13(木) 7:20
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