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Netflix、視聴者がストーリー展開を選べる番組の配信をスタート──「分岐する物語」という実験は成功するか

7/13(木) 18:50配信

WIRED.jp

Netflixが、視聴者が物語の行方を選べる番組の配信をスタートした。ストーリー展開のパターンは全部で3,000通りで、選択肢によっては物語が無限ループする番組も用意される。ネット配信ならではの「分岐する物語」という新たなフォーマットの可能性と課題とは。

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お気に入りの番組を視聴しているときに、愛する登場人物がひどい決断を下し、物語が「間違った方向」に進んでいるとしよう。そんなとき視聴者は、画面に向かって叫んだり、怒りのツイートを投稿したり、テレビを消したりすることしかできないのだろうか? でもNetflixの会員なら時間を巻き戻して、登場人物の選択を変更することができるのだ。

Netflixは2017年6月20日、子ども向け番組「長靴をはいたネコ:おとぎ話から脱出せよ!」と「バディ・サンダーストラック:やるかも候補!」という、インタラクティヴなストーリーテリングの実験を始めることを発表した。この2つの番組には何千ものストーリー進行のパターンを用意されており、インターネットテレビに「視聴者が独自の冒険を選べる」フォーマットをもたらす。1億人のNetflix会員それぞれが、番組の“監督”になるわけだ(「長靴をはいたネコ」は配信中、「バディ・サンダーストラック」は7月14日に配信開始予定)。

本やゲームはずっと前からこうした手法を採り入れているが、動画ではいい結果を出すのが難しいことがわかっている。技術的な課題もあるが、変更可能なストーリーテリングは、従来型のスタジオやテレビネットワークにとってはビジネス上の観点からいうと、あまり意味をなさなかったのだ。

調査会社Parks Associatesでデジタルメディア担当シニアアナリストを務めるグレン・ハワーは、次のように語る。「正直に言ってデジタルヴィデオが登場するまで、こうしたことは広範には実施できませんでした。でもNetflixは通信機能による双方向性に加えて、デジタルオンデマンドサーヴィスとしての大きな会員基盤があります」

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最終更新:7/13(木) 18:50
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