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富山名物「富山ブラック」にはブラック弱めとブラック強めがある?

7/13(木) 11:32配信

@DIME

先月、ある仕事で富山県に出張してきた。泊まり込みの取材は初めてで、前日は遠足に行く前の子供のごとく興奮し、眠れなかった。

一睡もせずに朝一で富山へ、それから夕刻まで取材。ホテルにチェックインしたのは夜9時ごろである。すこぶる眠かったので、床に就くことも考えた。しかし、夜の地方都市を歩かなきゃ損と富山駅周辺を散策することに。

街並みは碁盤の目、中央に大通り、そこから派生する小径とユーザーインターフェースはばっちり。入り組んだ新宿とは違い、グーグルマップで見れば、自らの位置も一目瞭然。

スナックが多い、キャッチも多い歓楽街を経て駅前へ。お腹も減ったので、商業ビルCiC地下の食堂街に入る。そこにあったのが富山名物ブラックラーメン「麺家いろは」

一緒に取材したライターが「富山名物といえば富山ブラックでしょ!」と言っていたっけ。

ロケバスの運転手も「富山ブラックは美味しいけど、味が濃いからめちゃくちゃ喉乾くんだよね」と話していたっけ。

折角なのでと入店し、一番プッシュされていた「富山ブラック味玉ラーメン(850円)」を注文する。15分後、富山ブラックと初対面。想像通りの黒々したスープ、鼻をくすぐる醤油とブラックペッパー香り。早速いただきます。

まずはスープと飲んではみたものの「しょっぱくない・・・」何度もれんげを口に運んだが、見た目と香りから想像できる、しょっぱさのK点は超えていない。しかし、味は悪くない。過激な味を体験したかった身としては残念だが、土地勘も全くない場所で食べる孤独のグルメ。良い夕飯であった。

翌日、荷物も多かったのでホテルから富山駅まではタクシーを使用。ドライバーが僕に声をかける。「お客さん、今回は出張ですか?」

「そうなんですよ、ちょっと取材仕事で」

「富山いいでしょ、なんにもなくて」

「いやけど、街並みは素晴らしいですよ。碁盤の目になってて整備されてるし」と言えば、その理由を教えてくれた。富山の街は、戦争での空襲が激しく、焼け野原になった。1から街を作ったから、こういったカタチの街並みが生まれた。

富山駅に到着し、即お土産物店へ。富山ブラックに関する菓子を買い漁る。荷物をさらに増やし、帰路につく。

5時間後に事務所に到着。最初にしたのは、クリスマスプレゼントの包装紙を雑に破る子供の如く菓子の箱を開くこと。

今回、購入した富山ブラック菓子は以下の通り。

「富山ブラックポテトチップ」、「富山ブラックドロップ」、「富山ブラックおからチップ」、「富山ブラックミニパイ」である。

全てを食べてたみたが、2パターンに分けられた。ブラック弱めとブラック強めである。

「富山ブラックポテトチップ」と「富山ブラックドロップ」は前者。ポテトチップスは、通常のポテチと比べてブラックペッパーの風味がちょっと強め。おつまみにピッタリ。

ドロップは、塩飴にブラックペッパーの風味を足した味で。夏場に良いだろう。

前者と比べて後者はクレイジー、塩気と辛味が異常に強い。

おからチップ。食前は「おから」の印象もあり、ピリリとしつつも優しい味をイメージしていたが、一口食べて声あげてしまう。
「辛っ」
麦茶かと思って飲んだら麺つゆのように、想像していない角度から味が馳せ参じた。ビックリするほどにしょっぱい&ブラック。

「おから」の優しい文字面に持ってかれていたので衝撃も並みじゃない。優子という名前の女性が全員優しいわけではないと同様に、辛い「おから」もあるのだ。

ミニパイも「おから」寄り。珍味パイの代表うなぎパイを想像して食べたら、痛い目見るぜ。パイの甘さもあるが、なによりも辛い。

のちに調べてみて分かったが、僕が富山で食べた「麺家いろは」は、どうも富山ブラックの入門店みたい。他の店に比べて、ブラック濃度が薄い様子。

確認のために通販で富山ブラックのカップ麺を買ってみた。コチラを食べて「麺家いろは」のブラックは大人しいと実感。

「富山ブラックおからチップ」と「富山ブラックミニパイ」の辛さが本家の味の再現度が高いだろう。「富山ブラックポテトチップ」と「富山ブラックドロップ」はブラック入門の味だということ。

富山ブラックの起源は、空襲によって焼けた街の復興事業に従事していた食べ盛りな若者の昼食。汗をかく肉体労働者のための塩分補給として、醤油を濃くしたスープのラーメンを作ったのが起源と云う。

復興から生まれた富山ブラックは、正に土着性溢れる風土ofフード。疲れた溜まった時にでも、食べてみて。

風土度  ★★★★★
フード度 ★★★★★

取材・文/ヨシムラヒロム

@DIME編集部

最終更新:7/13(木) 11:32
@DIME

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