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【遺留メモ1】上川隆也「自分で思っている以上に『遺留捜査』が好きなのかも」

7/13(木) 18:05配信

ザテレビジョン

7月13日(木)より、満を持して連続ドラマ第4シリーズがスタートする上川隆也主演ドラマ「遺留捜査」(毎週木曜夜8:00-8:54テレビ朝日系※初回は夜8:00-9:48)。

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今回から舞台を京都に移し、放送枠もこれまでとはまた違ったフィールドでの新章突入となるが、主人公・糸村を演じる上川いわく「これまで同様全くブレない」とのこと。

ザテレビジョンでは、毎週木曜のドラマ放送日の掲載で、上川の“大好きなもの”にまつわるお話と共に見どころを紹介する連載企画「遺留メモ」がスタート。上川の好きなものについて、毎回ちょっとずつ紹介していく。

1回目は、上川が愛してやまない「遺留捜査」への思いを中心としたスペシャルインタビューをお届け! 新シリーズの見どころや作品の魅力をたっぷりと語ってもらった。

――2年ぶりの復活、そして連続ドラマとしてスタートすると聞いてどう思われましたか?

何かの拍子にまた戻って来ても、このまま作品がなくなってしまっても、どちらに転んでもおかしくないと思っていました。自分の中での落としどころ、向き合い方として、それが一番座りが良かったんです。

期待もしないし、悲観もしないと。でも、あらためて今回はスペシャルではなく、連続ドラマでと伺った瞬間は、混じりっけなしにうれしかったですし、そう思った自分に驚きました(笑)。

自分で思っている以上に僕は「遺留捜査」が好きなのかも知れません。

――やはりSPではなく連ドラで復活というのも大きいのでしょうか?

手前みそになるかもしれませんが、「遺留捜査」は他の刑事ドラマに比べて、脚本作りにもうひと手間が必要ですし、難しい作品だと思うんです。事件の解決とは別に、遺留品のストーリーもひもとかなければならない。

そんな物語を、今回なら複数用意しなければいけないんですから。SPなら一本で済むのに(笑)。だからこそ、そんな作品を1クールでやりましょうと言ってくださったその意気に感じ入りましたし、理屈抜きにうれしかった、もう一つの理由なのかも知れません。

――撮影が始まって、京都っぽさを実感されましたか?

京都のスタッフの方々は、作品をまたいでご一緒した事のある方ばかりなので、そういった意味では、現場の空気に“京都感”はあります。

ただ、これが別のキャラクターだったら、また新しい職場というか、現場の感じ方にも変化が生まれると思うんですけど、こと糸村というキャラクターに関しては、あまりそれらを重たく受け止めてはいないようで、これまで同様、ひょうひょうとしている。

だから演じている僕自身も構えたり、肩の力を入れたりすることはなく、驚くほど自然にまた糸村になれました。

――6年にわたって演じられてきて、上川さんのもとに「糸村について」の反響は届いていますか?

放送中にもいろいろとご感想を頂きましたが、今回のようなブランクがあったときに「またやらないんですか?」といっていただけたのは、本当にありがたかったです。

見たいと仰ってくださる方々に「新シリーズが始まります」とお伝えできたのが、今回一番うれしいことだったかも知れません。「これで終わるか続くのか、どちらに転ぶか分からない」と思っていた僕ですが、今は「続けられて良かった」と、あらためて思います。

――客観的には見られないと思いますが、ここまで続けてこられた要因はどこにありますか?

刑事ドラマだけを見渡しても、似ている、または同様な物語をお届けするような作品は、ないように思うんです。糸村という風変わりな男も含めて、その独自性を受け止めていただけたのかも知れません。

支店の展開はしない、評判の饅頭屋さんのような(笑)。“あそこに行かなければ食べられない”ものが珍重されるように、「このドラマでしか味わえない、何か」が「遺留捜査」にはあるのかなと思う、今日この頃です(笑)。

――変わり者というイメージが先行していますが、実は糸村はとても多才な人ですよね。

そうみたいです(笑)。今に至っても、僕にも彼のポテンシャルの天井が分からないんです。セカンドシーズンでのお話ですが「どうして突然スペイン語を喋った?」ってエピソードもありました。いまだにその理由すらつまびらかにされないまま、今回は手旗信号まで披露しています。

僕としてはもう“匙を投げた”といいますか、「もう分からなくていいや」とすら思っています。次に彼が何をやるのかを楽しみにしていればいいと。そうした意味では、視聴者の方々と同じ目線で、糸村のことを見ているのかもしれません。

――糸村に関しては、あらためてそこを描くのも野暮なのかもしれませんよね。

そうかもしれません。「糸村はそういう人だから」ということでいいと思います(笑)。

――そして、同じ作品でこうも主人公が異動するのって珍しいですよね。

糸村という人物を描く上で、場所や環境は関係ないのかも知れません。今回京都に異動して思うのは、やはりどこにいても糸村は糸村であることを、かえって色濃く描けているのではないかということです。

そこに、この番組の持つ自由度を感じます。異動の理由も気になるところですが、決して月島中央署を放逐されて異動になったのではないと思いますし、いつかカムバックするかもという可能性も残されたままです。

この後も何があるか分かりません(笑)。それに後付けのようになりますが、放映枠がこれほど移動するドラマも珍しいのではないでしょうか? しかし、そう言った判断が出来る“可能性”を、このドラマが持っている証でもあると思っています。それもまた、このドラマの“自由度”なのかも知れません。

――「相棒」や「警視庁捜査一課9係」などといったテレビ朝日の長寿刑事ドラマシリーズとはまた違った趣がありますよね。

「9係」にしろ、「科捜研の女」にしろ、もちろん「相棒」にも、僕はそれぞれに「揺るぎのなさ」を感じます。一方、わが糸村は場所も相手も問わないようですが、唯一彼にとって欠くべからざる存在なのが科捜研の村木さん(甲本雅裕)です。

今作では余計にそれを痛感させられました。糸村の無理難題に答えられる、気のいい村木さんがいるから、糸村のこだわりも生かされる。僕自身、甲本氏との芝居は、いつも予想の斜め上に落着するので、楽しみなんです。

――これはファンとしての勝手なイメージなのですが、糸村にしても村木がいると安心するのかもしれないですね。

安心して無理が言える(笑)。村木は糸村にとって、ある意味「仕様」なのかもしれません(笑)。シャープペンシルも、0.5仕様なら芯は0.5しか使えないのと一緒で、村木さんがいないと、糸村の能力が充分に発揮できないという意味での、糸村にとっての仕様。

ですから、“相棒”的関係というのとは違いますし、仲間のような感覚はあるんでしょうけど、だからといって馴れ合うわけでもない。村木さんという“唯一無二”の存在が、この物語の面白い特色の1つだと思います。

――今回は村木に綾子(宮崎香蓮)という助手もできましたが、それで糸村との関係も変わりそうですか?(笑)

僕もそこは注意して見て行きたいと思っています。これまで月島中央署の水沢課長(斉藤由貴)に恋慕していた村木さんが、もしかしたら京都で新たな恋に目覚めてしまうかもしれませんから(笑)。

実際、第2話では綾子から食事に誘われています。それらが一体どう転んで行くのか、今クールも「村木さんからも目が離せないぞ!」と、どうぞお書き添えください(笑)。

――第4シリーズから加わった栗山千明さんの印象はいかがですか?

以前、他局で一度ご一緒させていただいた事があるんです。そのときは上司と部下という関係だったのですが、とてもクレバーな方だと思いました。

今回京都で、打ち上げならぬ、打ち入りの場を設けていただいて、初めてお食事を共にしたんですけど、前回の現場で拝見していたお人柄に加えて、かわいらしさや、ユーモアもあるところを目の当たりにできました。とても気さくな方で、終始話も弾みました。

今回演じられる莉緒という女性は、才気走っているんですけど、その一方で自分の感情を押し隠さず、正直に表に出すような、可愛げもあるキャラクターなんです。

そこには栗山さんの、これまでご一緒させていただいた中では伺い知ることができなかった一面が反映されそうで、とても面白いキャラクターだと思います。

もしかしたら、1stシーズンで貫地谷しほりさんと組んでいたバディの再来のように感じていただけるかも知れません。もちろん、また違った趣にはなっておりますが、今回視聴者の皆様には、そういった楽しみ方もあるのではないかなと思います。

――他の共演者の方もごっそり変わりますが、現場の雰囲気はどうでしょうか?

すこぶる付きでいい雰囲気です。戸田恵子さんとは以前、“お水関係のドラマ”でご一緒したことがありますので(笑)、何の不安もありません。永井大くんはいつも楽しく場を盛り上げてくれるんです。人懐っこいと言いますか、とても朗らかで暖かみもあって、この座組の潤滑油の役割を担ってくれていると思います。

段田安則さんとは今回初めて共演させていただきます。実は、僕がまだ劇団に入りたての頃、繰り返しビデオで見ていた「夢の遊眠社」の作品があったんですが、その中でとても重要な役柄を演じていらしたのが段田さんだったんです。

ですから、段田さんと相対している間だけは、気持ち的には20代そこそこの頃に戻っているような感覚です。皆さん達者で、しかも大人ですから、もちろん芝居は円滑に進みますし、現場の空気もとても和やかで、和気あいあいと過ごせています。

きっと1クール楽しく乗り切れると思います。



次回7月20日(木)は、上川の大好きなアニメ作品についてのコメントを紹介!

最終更新:7/21(金) 17:45
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