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効果は見えない? 「時差Biz」本当に定着するか

7/13(木) 5:00配信

東洋経済オンライン

 電車が混み合う時間を避けて、快適な通勤を――。東京都が提唱する、通勤ラッシュの緩和に向けた「時差Biz」のキャンペーンが7月11日から始まった。

【写真】東急田園都市線「時差Bizライナー」のヘッドマーク

 通勤時間帯をずらす「オフピーク通勤」の呼びかけは以前から行われているが、今回は小池百合子都知事が昨年の知事選で掲げた公約「満員電車ゼロ」の実現に向けた肝いりのプロジェクト。25日までの期間中、約260の企業・団体が参加して時差出勤やテレワークなどに取り組むほか、鉄道各社もポイントの付与やクーポンのプレゼント、臨時列車の運行などで混雑時間帯を避けた通勤を促す。

■田園都市線に臨時特急

 今回のキャンペーンに合わせ、臨時列車を走らせているのは東急電鉄と東京メトロだ。特に東急は期間中の平日8日間、通常は特急列車のない田園都市線で臨時特急「時差Bizライナー」を朝6時台に運転。平日の急行なら8駅、準急なら13駅ある中央林間―渋谷間の停車駅を、長津田・あざみ野・溝の口という「他社線との接続駅で乗降人員が多い駅」(東急の担当者)に絞った列車だ。

 「時差Bizライナー」は中央林間を朝6時04分に発車。8時台に渋谷に到着する準急なら50分かかる中央林間―渋谷間を39分で走る。「早朝の時間帯は比較的混雑も少なく、所要時間も短い。利便性と快適性をアピールするため、目を引く『ライナー』を運行することにした」と東急の担当者はいう。

 運行開始初日の11日はカメラを構えた鉄道ファンの姿が目立ったが、「時差Bizライナー」は本来のターゲットである通勤利用者からも一定の注目を集めているようだ。

 初日の列車に乗った、渋谷まで通勤する40代の男性は「普段はもっと遅い時間の出勤だが、停まる駅の少ないこういう列車が増えるなら今後も使いたい」。毎朝5時台の電車を利用して時差出勤を実践している別の40代男性は「混雑を避けるために早朝に出ているが、普段からこんな列車があるといい」と話した。

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