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Instagramの「タイアップ投稿」明記は、正しい方向への第一歩になるか

7/14(金) 12:30配信

WIRED.jp

Instagramでイヴェントや商品を宣伝して報酬を得ている投稿が問題になっていることを受けて、同社は「タイアップ投稿」を識別できる機能を発表した。広告コンテンツに関する透明性を確保し、「正しい方向」へと進む第一歩となるか。

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あらゆるソーシャルネットワークのなかでも、Instagramは、最も理想的な生活を誇示する場所として特別な位置づけにある。だが、こうしたまばゆいほどの投稿を、よく目を凝らして詳しく観察してみると、そこには不自然さがあることに気づく。低脂肪のグラノーラバーが妙に高級そうに見えるし、高価なデザイナーサングラスは、何気ない写真としては気取り過ぎで不自然だ(しかも中心に写っている)。こうしたフィルターを通した美しい光景は、実生活なのだろうか、あるいはただの広告なのだろうか。

インスタグラムは現在、昔ながらのInstagram的な投稿と、美麗なタイアップ投稿を区別する取り組みを行っている。使用するのは、2017年6月14日(米国時間)に同社が発表した「ブランデッドコンテンツツール」だ。「健全なコミュニティーであるなら、タイアップ投稿についてオープンで一貫した対応を取るべきです」と、インスタグラムは公式ブログで述べている。

その通りだ。透明性はいいことだ。それがないと、「ファイア・フェスティヴァル(Fyre Festival)」のような目も当てられない大失敗に陥ることになる。この音楽フェスは、「派手な音楽とビーチでのグランピング(高級キャンプ)による豪華イヴェント」と、Instagramのインフルエンサー400名が大げさに宣伝したものの、当日の参加者が目にしたのは泥だらけの空き地と、びしょぬれのテントと、寂しげな折り畳み椅子だけだった。

フェスの失敗の責任は主催者にあるとはいえ、この騒ぎでインスタグラムは顔に泥を塗られた格好になった。投稿に報酬を払っている人物を明らかにできれば、インフルエンサーがヘマをしでかしたとしても、インスタグラムは傷を負うことはないだろう。

実際の機能としては、インスタグラマーたちが報酬を得て消費者向けの商品やサーヴィス、イヴェントなどを取り上げた場合、その投稿や記事のタイトルの横に「~とのタイアップ投稿(paid partnership with …)」と表示されるようになる。

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最終更新:7/14(金) 12:30
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