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糸井重里、大根監督、セカオザ、堀江貴文らが絶賛する「燃え殻」とは、一体、何者なのか?

7/14(金) 17:00配信

otoCoto

ツイッターで約9万人ものフォロワーを持つ、燃え殻さん(43)。都内で働く一般人でありながら、仕事の休憩時間に綴った“140字”のつぶやきが多くの人の心を掴み、昨年はウェブサイト『cakes(ケイクス)』で初めて執筆した小説『ボクたちはみんな大人になれなかった』の連載がスタート。この小説が大きな反響を呼び、先月末には待望の書籍化がリリースされると、書店で品切れが相次ぎ、発売3日後には重版が決定。既に現在、累計2万8000部を売り上げるベストセラーになっている。

いまも記憶から消せない元カノのフェイスブックに「友達申請」を誤送信してしまった「僕」の物語に、糸井重里をはじめ、小沢一敬や堀江貴文らといった著名人が、次々と“大人泣き”する現象が広がっている。しかし、意外にも、ご本人は「小説を書くなんて、まったく思ってもみなかった」という。一体どういうことなのか、燃え殻さんにじっくりと話を聞きました。


――処女作を書かれたきっかけを教えてください。

燃え殻 友人で作家の樋口毅宏さんと飲んでいる時に、突然「ツイッターのつぶやきが面白いから、長いものを書いたらいいよ」と言われたことがきっかけです。僕はもともと小説自体をそんなに読む方ではなかったのですが、樋口さんの小説も、樋口さんという人間も大好きだったので「樋口さんをがっかりさせたくない」という一心で書いてみることにしました。でも、小説を書いたことなんてないし、書きたいというモチベーションもなかったんです。

――なぜ樋口さんは、燃え殻さんの背中をそこまでゴリ押したのだと思いますか?

燃え殻 ものすごく酔っ払っていたからだと思います(笑)。「お前、(小説)書けるだろう」、「いえ、書けません」「いや、書けるはず」、「書けません」、「じゃあ、俺の担当編集者を呼ぶから」という流れで、本当にその場に自分の担当編集者を呼んで紹介されたのが、すべてのはじまりです。彼は急に呼びつけられて相当困っていたと思います。いろいろ話をして「これで書きましょう。そうしたら(樋口さんに)怒られないと思います」みたいな感じで書いていったのが、正直なところです。

――それにしても小説を書くとなると、テーマになっているご自身の古傷と向き合って、自分自身をさらけ出さないといけないですよね。執筆中は辛くはなかったですか?

燃え殻 僕はもともと「答えが出ないこと」や「決着がつかないものごと」をずっと考えていているのがデフォルトという性格なんです。小説を書く前から、基本的には日々古傷と向き合っていて、そして「人生は悲しい」と思いながら、ツイッターで呟いているのが“通常運転”でした。だから連載を書き始めたからといって、あまり差異はなく「いつも通り暗い」みたいな感じです。

――燃え殻さんのつぶやきは、「言い切り断定型」が多いツイッターの中で、良いとも悪いとも言えない事情や、いまも答えがでない問題を抱えていることを、そのまま吐露されていますよね。

燃え殻 ツイッターは文字数制限が短いから言い切らないと何も言えないという事情もあると思もうけど、そんなに簡潔に140字でだけで何かを批判したり評論したり、決めつけるのって無理があるじゃないですか。なんでもかんでも「北に行け!」とか「パンを食え!」なんて極論で解決はできないというか、本当の答えは全部グラデーションの中にあると思っています。

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最終更新:7/15(土) 15:04
otoCoto

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