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ミニ vs フィアット500──昔の名前で出ています対決

7/14(金) 12:20配信

GQ JAPAN

MINI とFIAT 500。ともに自動車史に残る名車である。そして現在、そのコンセプトを受け継いだリバイバルモデルとしてともに発売され、祖先同様に世界中で愛されている。

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■500ブームは終わった!?

今尾─ミニといえばイギリスの、フィアット500(チンクエチェント)といえばイタリアの国民車ということだけど、日本の500のブームは終わったでしょ。昔のヌオーヴァ500のことですけど。

西川─そんなことないですよ。僕、最近買うたんです。70年式で、フルレストアしてあった個体で、贅沢なFタイプだったんですけど、あえてハンドルとかメーターとかシートとかをベーシックなLタイプにしてグレードダウンして乗ってます。

今尾─へーえ。何色ですか?

西川─水色。

今尾─いくらぐらいするんですか?

西川─なんやかんやで、ちょうど300万。お店にベースになる個体が並んでいて、そこから1台選んで、それで自分の好きなように仕上げてもらう。

今尾─いいですねぇ。僕も近所にあるミニ屋さんに見に行ったことがあるけど、そこもそういう方式でしたね。

西川─いま京都に住んでるんですけど、京都市内で乗るにはいいですよ~。ちっちゃいからスイスイ縫うように走れて速いし、どこでも駐車できる。

今尾─やっぱり壊れるでしょ?

西川─いえいえ、壊れないですよ。きちっと回転数を合わせてギアチェンジして、高速道路では最高95km/hくらいを目安にして無理さえしなければ、ぜんぜん平気。

今尾─えっ、そんなにスピード出るんだ。

西川─110km/hくらいは出ますけど、さすがにそれで巡航すると壊れちゃうんで。

今尾─その点、ミニはちゃんと実用に使える。昔、オリジナル・ミニを持っていたんだけど、高速の追い越し車線を走れた。

西川─チンクで追い越し車線は走れないですから。ミニなら120km/hでも巡航できる。実は最近ローバー・ミニも買ったんです。93年のタータンって限定車。

今尾─いいですねぇ。いくらですか?

西川─120万。走行距離3万km、マニュアル。楽しいですよ。チンクは京都市内限定ですから。そこから出るにはもう1台小型車がいると思って。ミニはやっぱり工業製品として明らかに上。イギリスの方がイタリアより国が豊かだったからですかね。

今尾─500は1957年の発表で、設計したダンテ・ジアコーサはホントは1クラス上の600を国民車に、と考えていた。でも、これじゃ立派すぎて売れないと会社からいわれて、バイクに屋根をつけたような500をつくらされた、と聞いたことがある。

西川─でも、チンクは本当に運転が楽しい。京都の街中を流していて、わくわくする。だから僕のガレージなかでは、チンクとミニがちゃんと両立しているんです。

今尾─一方のミニは、アレック・イシゴニスがパナマ危機でガソリンが配給制になった時に会社から燃費のいいバブル・カーみたいなのをつくれといわれて、前輪駆動で10インチ・タイヤの小型車革命を起こした。どっちもそれぞれの国を代表する偉大な国民車であることは間違いない。だけど、いま、どっちが贅沢かといったら、500の方じゃないですか。だってミニは実用に使えるけど、500は1分の1のオモチャでしょ。

西川─それはそうです。でも楽しいですよ

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最終更新:7/14(金) 12:20
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