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日本株に長期投資するならメガバンクを狙え

7/14(金) 6:00配信

東洋経済オンライン

スパークス・グループの阿部修平社長に聞く第2回。同氏は「日本株は絶好の投資チャンス」という。では具体的にどのような銘柄に投資すれば良いのか。阿部氏は、メガバンク株に注目しているという。その根拠は何なのか。
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■「最低5年は保有できる銘柄」を選ぶ

今、日本株がまさに割安な水準に放置されており、これから先も十分、上昇余地があることは、前回にも説明したとおりだ。

 株価上昇が自明だとしたら、黙って目をつぶり、株を買えば良い。

 問題は、いつ株価が本格的な上昇トレンドに乗るのかが、わからないことだが、この点については、長期保有を前提にすれば、あらかた解決する。ただ、それ以上に重要なことは、長期保有できる銘柄を探すことだ。長期で持つ以上、ハラハラはしたくない。つまり、安心して保有し続けられる企業を探す必要がある。

 では、長期投資は最低何年程度、保有すれば良いのだろうか。私は企業の収益の成長(変化)の速度(時間)に見合った投資期間を考える必要があると思っている。通常最短で3~5年と考えているが、ここでは、5年をメドにしてみよう。つまり最低でも5年間の保有を前提に投資する覚悟をもって銘柄を選定することが大切だ。

 投資の反対語としては「投機」がある。投機とは、もっぱら株価の短期的な変動をとらえて売り買いを繰り返し、リターンを積み重ねていくことだが、私は短期的なトレーディングが大きなリターンを生むとは考えていない。投機を否定するつもりは毛頭なく、マーケットはいろいろな考え方、目的を持った参加者がいて成り立っている。ただ、もし投機(短期のトレーディング)で利益を狙おうとするならば、最大損失を被っても再チャレンジ可能な程度の資金で参加するべきだろう。

 さて、前述したように5年間保有し続けられる、その根拠をどこに求めれば良いのだろうか。企業が持つ成長性か、それとも割安感か。対象となる企業の長期的成長力を見極めることが最も重要だが、将来を予測することは難しい。だから、私たちは先の展望をしっかり見据えたうえで、今、判定できる企業の実体価値と株価の間にある価値との差異に着目する。

 株式を長期保有できる根拠として最もわかりやすい実質価値は、配当だ。高い配当利回りを維持しており、投資家に対してきちんと配当を継続してきた企業の株式を過去の実績にさかのぼって見ていく必要がある。かつ、今後5年間は最低でも今のレベルで経営を続けられそうだと思える企業を選ぶようにする。

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