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小林麻央さん、拒絶すべきだった「気功」の選択 根拠なきエセ医学の罪

7/14(金) 8:01配信

デイリー新潮

■小林麻央さんの命を奪った忌わしき「民間療法」(下)

 先月22日に乳がんとの闘いの末に亡くなった小林麻央さん(享年34)のブログには〈あのとき、/もうひとつ病院に行けばよかった/あのとき、/信じなければよかった〉(9月4日)という言葉が綴られている。麻央さんのがんが発見されたのは2014年後半。だが、当初、放射線や抗がん剤を組みあわせる「標準治療」を受けることは拒んだという。

 その後、16年6月9日にスポーツ報知が病状を報じるまでの間の動きは判然としないが、「気功に頼っていたのです」と告白するのは、事情を知る関係者である。

 ***

 ウェブ検索すると、「気功でがんが小さくなりました」などと掲げるページが少なくない。そのひとつを主宰する人物に尋ねると、

「50代の女性で“末期の乳がん”と1年前に宣告を受けた方を受け持っています。患部が真っ黒でボコボコ、いまにも“噴火”というか中身がこぼれ出そうな状態になっていました。さる病院で、“もう手術ができないので抗がん剤治療だけやりましょう”と言われたそうです。でも、“治らないのに抗がん剤治療を受けてつるっぱげになって亡くなりたくない。免疫力を高めて欲しい”と、私のところへやってきた。昨年の8月から通っておられるのですが、いまだに仕事もされ、元気に過ごしていますよ」

 どんな施術なのか。

「ベッドで仰向けの患者さんに私の掌をかざして気を通していきます。大きなエネルギーが通る背骨の真ん中を目がけてね。結局、すべての物質は波動から成っている。病気になるのは身体の波動力エネルギーが落ちているから。シータ波が……」

 ……要するに、そうやって免疫力を高めてがんの増殖を抑え込むのだという。

 麻央さんに気がどんどん送られ、免疫力も高まる……そんなはずはなかった。

■気功から聖路加へ

 それが証拠に病状は悪化の一途を辿る。そんな中、変化があったのは16年2月のことである。事情に明るい関係者は、

「北陸地方の小林家と縁の深い医師が現状を知り、“とんでもない”と。繋がりのある聖路加(国際病院)と連絡を取り合って入院させたんです」

 と話す。虎の門での標準治療を拒んでから、優に1年4カ月が経過している。聖路加の関係者によると、

「気功療法というか、全く療法にならないことを続けたせいで、瀕死の状況でした。リンパ腺が瘤のように腫れあがっていたのです」

 海老蔵自身も当時の会見で、

「比較的深刻であり、いま抗がん剤治療をやっている。ずっと探りながら、良かったり良くなかったりを繰り返しながら、手術をする方向です」

 と打ち明けている。ただ、

「医師と夫婦側のコミュニケーションが不調で手術にまで至らなかった」(先の聖路加関係者)

 ようで、バトンは再び北陸地方の医師に戻された。

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最終更新:7/20(木) 15:12
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