ここから本文です

乾電池で動くロボットが1000mを登頂 パナソニック

7/14(金) 12:00配信

日経トレンディネット

 パナソニックは2017年7月8日、乾電池「エボルタ ネオ」の長持ち性能とパワーを実証する毎年恒例のイベント「エボルタチャレンジ」をノルウェーで実施した。今回は、乾電池で動く人型ロボットを用い、フィヨルド(氷河の浸食で作られた崖)に張られたロープを登って頂上に到達するという内容。乾電池2本のみで駆動する身長わずか17cmのロボットが、見事に1000mを登り切って挑戦に成功した。

【関連画像】エボルタチャレンジの舞台となったノルウェーのフィヨルド。断崖絶壁に1000mものロープを張って固定した

●最初の挑戦はゴールの目前でリタイア、2回目で無事1000mを登頂

 今回のエボルタチャレンジで用いたのは、ロボットクリエイターの高橋智隆氏が今回のために設計・開発した小型ロボット「エボルタNEOくん」。電源は、単3形のエボルタ ネオ乾電池を2本利用した。

 チャレンジの当日は、時おり強い雨が降る悪条件だったが、7月7日の午前5時(現地時間)にエボルタNEOくんはゆっくりとロープを上り始めた。10時間を超え、ゴールまであと50mちょっとという目前の地点で残念ながら動かなくなり、再挑戦となった。

 2回目のチャレンジとなった翌日の7月8日も、小雨や強い風にさらされる状況だったものの、約11時間26分かけて無事登頂に成功。平均速度は毎分1.86mだった。

 高橋氏は「まず、エボルタNEOにお疲れさまと言いたい。地上で送り出してから11時間、計算よりも少し時間がかかったものの、過酷な条件のもと無事目標を達成できてよかった。コツコツと短いストロークでも、こんな大きな偉業を成し遂げられるとは、改めてロボットと電池の可能性の大きさを感じた」と語る。

 残念だったのが、エボルタNEOくんを追いかけるように追跡して中継するシステムの調子が悪かったこと。本来ならば、エボルタNEOくんと同じスピードでスルスルとロープを登っていき、先端に搭載された全天球カメラでエボルタNEOくんの様子を大写しで中継するはずだった。だが、途中でギアの不調やバッテリーの不具合などで追跡をたびたび中断してしまい、迫力のある中継が楽しめなかった。

 追跡システムが不調に終わったとはいえ、今回のチャレンジ自体は成功に終わり、身近な乾電池が意外なパワーを持っていることが再確認できた。次回、どのような挑戦で私たちをワクワクさせてくれるのか、期待したい。

(文/磯 修=日経トレンディネット)