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スー女が語る安美錦とシルヴィ・ギエムのバレエとの共通点

7/15(土) 16:00配信

NEWS ポストセブン

 相撲ブームが沸騰している。「謎のスー女」こと尾崎しのぶ氏が、現在相撲コラムを週刊ポストで執筆中。今回は、アキレス腱断裂から復活した安美錦について尾崎氏が綴る。

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 昨年のアキレス腱断裂に、もう終わりだ、と思ったことを恥じる。二場所ぶりで土俵に復帰した九月場所、張りのなくなった身体を見て「無理しないで」と思った自分も、腹立たしい。先場所は、千秋楽まで十両優勝をあらそった。こんなに活躍されると、また「アミー!」と黄色い声でさけんでしまう。

 女性男性問わず、安美錦を好きでない相撲ファンに会ったことがない。私は、安美錦を嫌いな人に会いたい。どの点を嫌っているのかを聞けば、それはまた安美錦の強烈な個性であると知ることができる。そしてさらに惚れなおすだろう。

 ただし、相撲ファンに限らなければ、安美錦を好きでない人はいた。顔も見たくない、すれちがうことさえ嫌だと、安美錦をまるで悪魔のように避けていたのは高見盛(現・振分親方)。現役中の高見盛は、翌日の対戦相手についての質問は決してしないでください、と記者にお願いしていた。

 テレビで発表されるときは目をそらし、付け人に耳をふさいでもらっていた。学生時代から、研究する時間があったら自分を鍛えたほうがマシである、という信念を持っていたそうだ。

「不安はどんな相手に対してもあるし、研究したとしてもそれを拭えるものじゃない。だったら自分の相撲を信じるしかない」と後年語っている。その中でも、明日対戦すると知った夕方から翌日までの二十四時間を悪夢に変える存在が、安美錦だったのではなかろうか。無理もない。安美錦には十一連敗していたのだから。

 ひところの琴欧洲も、安美錦との対戦を恐れていた。二〇〇七年九月場所から二〇一〇年十一月場所まで、安美錦と琴欧洲の対戦は十七回あった。結果は十二勝五敗。これは大関琴欧洲の側の成績ではない。安美錦が十二勝している。

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